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添乗員ブログ

2011年08月02日

「憧れから再訪の街へ… ヴェネツィア再発見!」 湯本真弓

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〔本稿は会員誌『旅なかま』2011年8月号に掲載されたものです〕
夏の暑い日差しの中のヴェネツィアも好きですが、観光客がめっきり減り海風が冷たくなる季節のヴェネツィアも素顔に戻ったようで大好きです。静かな時の中で、少しでもヴェネツィア人に近づこうと、ヴェネツィア派の絵画を堪能し、ドゥカーレ宮殿で過去の栄光にひたり、バーカロで一杯ひっかけ、最後にカフェで気取ってお茶を飲む(ガイドブックはもちろん地図もバックの奥底へ。)…そんな時間が大好きです。
私のとっておきの朝一番のヴェネツィア歩きは、まずヴァポレットにのり、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼へ。天からヴェネツィアの町並みを眺め「今度こそ地図に頼らず、迷わずに歩くぞ!」と宣言!!
カナル・グランデ(大運河)をヴァポレットに乗りサンタルチア駅まで。そこからまず手始めにリアルト橋まで歩きます。小さい運河を橋で渡りながら、サンロッコ大信者会を目指します。ヴェネツィアでおすすめの一つはこのサンロッコ大信者会-ティントレットが20年の歳月をかけてがけた56枚の絵で天井・壁が覆い尽くされています。朝一番だと人影もまばらで、天井や壁の絵に圧倒されます。絵の中に引き込まれそうな迫力がある筆使いです。

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絵の中の人物と目が合うと、宗教心を試されているような気がして思わず「神様…」と声が出てしまいます。大信者会を後にまた細い迷路のような道を歩きリアルト橋に向かいます。
リアルト橋からは、サンマルコ広場へ出るもよし、アカデミア美術館でヴェネツィア派の絵画をじっくり鑑賞するもよし・・ゴンドラに乗りたいけど、なんか気恥ずかしいなぁって方はぜひ「トラゲット」をお勧めします。トラゲット=渡し船です。大運河の一方から岸へ渡す船です。ゴンドラと同じ型の船で手漕ぎです。

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ランチはうなぎの炭火焼きを目指して、ブラーノ島へ。本島では火災防止のため炭火焼きはご法度とか。ブラーノ島では大丈夫です。うなぎのほかに手長海老・シャコの炭火焼きもおすすめ、ワインはもちろんきんきんに冷えた白ワイン「SOAVE」です。
バーカロもはずせないスポットです。サンマルコ広場の裏道・リアルト橋周辺にあります。バーカロはヴェネツィア特有の居酒屋です。店の入口脇につまみとワインを飲ませる一角があります。タコのサラダ・イカのフライ・チーズコロッケ・野菜のオリーブオイル漬けなどちょっとずついろいろ注文し、ワイン片手に楽しみます。
日中の町歩きの時、空になったペットボトルは捨てずにバックの中へ。ホテルへ戻る途中に地元の酒屋へ。いろいろな種類のワインが樽で並べられ量り売りをしています。地元のおじさんはマイボトル持参です。(カステッロ地区にこの種の酒屋をみかけます)ボトルに入ったワインもいいですが、量り売りのワインの味もGOODですよ!

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ワインに飽きたら、ヴェネツィアのカクテル「ベリーニ」はいかがですか?ヴェネツィアの老舗バー「ハリーズバー」で誕生しました。プロセッコ(イタリアのシャンパン)と白桃のカクテル。昔は白桃の季節6月から8月の期間限定カクテルでしたが、現在は冷凍技術もすすみ、いつでも楽しむことができます。

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日も暮れ明かりがともってきました。ヴァポレットにのってリド島へ。そこから折り返しサンマルコ広場へ。青みを湛えたベネト潟にオレンジの光。聖マルコが布教するために未知の大陸?アフリカ大陸?へ旅立つ前に、ティントレットが絵をかきあげ家路に向かうとき、ヴェネツィア共和国の総督がトルコとの戦いに苦しんでいたとき、きっとこの光景を目にしたでしょう。まさにヴェネツィアの光と影の歴史の象徴的景色です。私はこの光景を目にした瞬間、ヴェネツィアが何度でも戻って来たい町になったのかもしれません。

静かにゆっくりできる贅沢な秋から冬のヴェネツィアの中で、時間にも車にも追われることなく、自分のお気に入りのヴェネツィアを再発見してみませんか?自己流の「ヴェネツィア・ガイドブック」が出来上がるかもしれません。

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