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添乗員による最新の添乗報告

添乗員ブログ

2013年04月22日

ヨーロッパ・ネコ紀行 ~キプロス編~ 海と猫とビザンティン 添乗員:轟木雅子

東地中海の島キプロスに行ってきました。最近、経済悪化で話題となったキプロスですが、のんびりとした人々の生活はさほど変わらないように見受けられます。キプロスの4月は温暖で、たくさんの花が咲いています。まだ観光客が大挙してやってこない4月のキプロスは、現地の人が、1年を通じて最良の時期と絶賛する季節です。

そんなキプロスは、猫たちにとっても楽園です。昔、多くのヘビに悩まされたキプロスの人々は、たくさんの猫を放ち、ヘビを駆逐しました。今でも猫は島の“財産”で、住民がエサを与えて「地域猫」として可愛がっています。猫たちも島の住民同様、おっとりと人懐っこく、見知らぬ観光客にもすり寄ってきます。

そんな猫たちとともに、キプロスをご紹介しましょう。
1.ニコシア 世界で唯一の“分断された首都”として知られています。同じ中世の城壁内にありながら、北半分は「北キプロス・トルコ共和国」、南半分は「キプロス共和国」に分かれ、国境にあたる“グリーンライン”には検問所が設けられています。時間が許せば、グリーンラインを越えて、北キプロスにも足を延ばしてください。同じキプロスなのに、ガラッと雰囲気が変わります。このカルチャーショックの中に、“三大陸の十字路”に位置するこの国の複雑な歴史とその中で生きてきた人々の苦悩が垣間見えてきます。街を歩くと、モスクや教会が隣り合うように建ち、祈りを捧げる人々の姿を見受けます。朝の目覚めは、アザーンと教会の鐘の音。宗教を超えて、同じ“キプロス人”というアイデンティティーのもと、各々の信仰を大切にしつつ平和に共存している人々の様子は、どこか心を打つものがあります。ニコシアでは、キプロスの9000年に及ぶ歴史を物語る考古学博物館と、ビザンティンのイコンをじっくりと鑑賞できるビザンティン博物館を見逃さないでください。

【写真左より モスクの横でお昼寝中/北ニコシアの猫/北ニコシアの眺め※かつての大聖堂は現在モスクとして使用されています。】
2.トロードス地方 キプロス島の3分の1を占める山岳地帯です。この時期、まだ寒さが残るトロードス山中でも、花が咲き、春の訪れを感じさせます。トロードス山中には、たくさんのビザンティン聖堂があります。300年に及ぶオスマン・トルコ支配の中で、海岸の都市から逃れるように山の中に多くの修道院や聖堂が築かれました。外観は農家小屋のような素朴な造りですが、内部には色鮮やかな壁画が多数残されています。10箇所は世界遺産に登録されています。

【写真左より アシヌー聖堂/アシヌー聖堂内部の壁画/トロードスに多い“聖母の涙”という花/修道院にも猫は欠かせません】
3.パフォス 古代キプロス中心地パフォスには、沢山の遺跡が残っています。中でも考古学公園内に残るローマ時代の邸宅跡に残るモザイクには目を見張ります。郊外には、アフロディーテ(ヴィーナス)が生まれて上陸したとされるペトラ・トゥ・ロミウの海岸があります。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を思い浮かべつつ眺めてみたいものです。ビザンティン壁画が残る聖ネオフィトス修道院やアギア・パラスケヴィ教会、聖パウロが鞭打たれたという伝説が残る柱が立つ初期キリスト教会跡もあります。港にはシーフードレストランが並び、中世の要塞パフォス城が建っています。見どころが多いパフォスで、絶対に見ていただきたいもの、それは夕陽です。キプロス西海岸のパフォスからは、美しい海の向こうに沈む真っ赤な太陽を鑑賞することができます。

【写真左より アフロディーテが漂着したペトラ・トゥ・ロミウ/野の花満開!考古学公園/パフォスの夕陽】

【写真左より アフロディーテみたいな猫/ホテルの猫“ブラッキー”/猫も大好き!シーフード】

キプロスへは、ドバイ経由で18時間ほど。夏はヨーロッパ各国の観光客で混み合いますので、3~4月の花が咲く時期がお勧めです。島の人々や猫たちとのどかな春を楽しめる“地中海の楽園”です。
東京海外旅行部  轟木 雅子