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添乗員による最新の添乗報告

添乗員ブログ

2013年01月09日

新春お伊勢参り 添乗員:西郷 紗理

「常若(とこわか)」
みなさんはこの言葉を聞いたことがありますか?

この言葉は伊勢神宮、そして今年の式年遷宮の大きなテーマです。
太陽を神格化したと言われ、天皇の氏神、そして日本人の総氏神でも知られる天照大御神。
『日本書紀』及び『古事記』によると、この神道における最高神から授かった三種の神器のひとつ八咫鏡(やたのかがみ)は、紀伊半島の東、伊勢の国にまつられたと伝えられています。
それ以来、伊勢神宮は代々の天皇はもとより多くの日本人から信仰の中心として愛されてきた伊勢神宮。

今年は20年に一度の式年遷宮の年であることからより話題を集めています。
ではこの式年遷宮、一体どんな行事なのでしょうか。

式年遷宮は20年に一度、社殿を新しく造営、御神の御装束神宝も新しくし、大御神にその新しい社殿にお遷りいただく行事全体のことをさします。
これは天武天皇の時代より始まり、一時中断する時期があったものの、約1300年ものあいだ脈々と受け継がれてきた歴史のある行事です。
この式年遷宮には老朽化することを気枯れ(ケガレ)とし、建物を新しくすることによって御神の生命力を維持するという神道独自の「常若」という思想が根底にあります。
この思想では、神が若返ることによって日本全体が生まれ変わり、この国の永遠の発展を遂げるということが祈願されたと伝えられています。

そして実はこの常若の思想、文化的意義にも一役買っているのです。
20年に一度の式年遷宮では宮大工をはじめ、日本最高技術をもった職人によって作業が進められます。
弥生時代の高床倉庫が起源ともされる日本最古の神社建築様式・唯一神明造の社殿が1300年たった現代でも造営できるのは、20年に一度、親方から若手職人に社殿造営の極意を受け継いできたからこそ。
これは日本古来の御装束神宝を納める刀工、金工、漆工など多くの美術工芸家にも同じことが言えます。
これが30年、40年に一度なら寿命の短かった昔の人々では伝統の継承も難しかったかもしれません。

清流・五十鈴川にかかる宇治橋を渡ると、そこはもう神々が住む世界。
おかげ横丁の人情味あふれるにぎやかな俗世と一線を画した清らかな空気が私たちを迎え、常若の思想に抱かれた境内の緑はどこかほかよりも青々とし、瑞々しい生命力にみなぎっているように感じます。
そして悠久の時の中で常に清楚で生き生きとした姿のままあり続けた社殿。この「古くて新しい」日本の文化は今後もずっと受け継がれるべき貴いものだと訪れた人はみな実感するでしょう。

  

伊勢神宮外宮                             伊勢神宮内宮

ちなみにこの「常若」、天照大御神を含め、私たち女性にとっても大きなテーマですね。いつまでも若く美しく。
伊勢神宮に参拝し、おかげ横丁でおいしいものをほおばれば、そんな私たちの願いも天照大御神が少しだけ力を貸してくれるかもしれません。
1万本以上の木曽の最高級ヒノキをぜいたくに使った古くて新しい伊勢神宮にぜひ一度お越しください。

[関連ツアー]No2001志摩観光ホテルクラシックと蒲郡クラシックホテル

東京支店・国内旅行部
西郷 紗理