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2011年05月25日

2011年5月25日 祝100周年!ユングフラウ鉄道

スイス個人旅行を担当している近藤と申します。
スイス人が観光立国としてふさわしいユングフラウ鉄道のお話を
スイス政府観光局の資料からご紹介します。
読んで戴き是非スイスに行ってください。


写真提供:Jungfrau Railways

2012年8月1日に全線開通から100周年を迎えるユングフラウ鉄道。
世界中から毎年 70万人、これまでに約2300万人を超える観光客を乗せて走り続けてきた
アルプスを代表するスイスで最も有名な登山鉄道です。

現在、世界遺産に認定されているアルプスの名峰アイガー山中を通り、
ヨーロッパ最高地点となる標高3454mの駅まで結ぶという驚きの鉄道は、
多くの人々の夢をのせ、数々の困難を 乗り越え、100年前に誕生しました。

自然や山に対する憧れから山岳観光がヨーロッパでブームとなった19世紀末、
各国の貴族や財界人、知識人たちがユングフラウ地方にやってきました。

アルプ スのリゾートとして名声を誇っていた麓のインターラーケンは、
この地をよく訪れたアンデルセンが”アルプスのパリ”といったように、
次々と優美なホテルや 社交場が誕生していき、世界各国からの観光客で賑わうようになりました。

そのうち、インターラーケンからユングフラウを眺めていた人々は、
もっと山上へ近づきたいと望み、その願いに答えるように、次々と山岳鉄道が開通していきます。

“天空へ向かう夢の鉄道”といわれたユングフラウ鉄道の誕生はまさに奇跡的な出来事でした。
名峰ユングフラウへ結ぶ登山鉄道は、多くの事業家や鉄道技師たちが何度となく夢みてきましたが、
長い間、実現不可能だといわれてきたもの。
かつて、エッフェル塔の技師ケクランやスイスの有名鉄道技師ロッハーなど、
数々 の精鋭がこの鉄道計画を試みたものの、実現しませんでした。

そんな中、アドルフ・グイヤー・ツェラーの 画期的な設計プランが
夢物語と思われていた鉄道を現実のものへと導いたのです。
始まりは、娘とハイキングを楽しんでいたツェラーがひらめき書き留めた1枚 のスケッチ。
山麓のラウターブルンネン谷から結ぶ、従来の案とちがい、
すでに開通していたヴェンゲルンアルプ鉄道の終点クライネ・シャイデックから
アイ ガー山中にトンネルを通して山頂へと結ぶ画期的な案でした。
さらに工事にかかる莫大な費用問題は、ツェラー自身の私財をかなり投入することや、
開通した区間ごとに営業を開始しながら資金を得ることでまかなうことにして、
ついに、1896年、ユングフラウ鉄道の敷設工事がスタートしました。

着工から2年後となる1898年には、
クライネ・シャイデック駅から約2キロ(高低差約260m)の標高2320mにアイガーグレッチャー駅が完成。最初 の区間の往復運転でユングフラウ鉄道は営業を始めました。
アイガー氷河(アイガーグレッチャー)の前につくられた駅には、
眼前に迫るアイガー氷河や雄大な山々の眺望を目当てに多くの観光客が訪れ、
駅や売店はスーツやドレスを着た紳士や貴婦人たちで賑わっていました。

アイガーグレッチャー駅開業の翌年には、今はなきロートシュトック駅まで開通。
ここからはアイガー山中にトンネルを通すという前例のない難工事でしたが、
1903年にアイガーヴァント駅が完成。
アイガー山中につくられたトンネル内の駅で、
観光客が眺望を楽しめるように岩に開けられた展望窓から、
グリンデル ワルトの谷やクライネ・シャイデックなど、
アイガー北壁直下の絶景が楽しめることで人気を博しました。

アイガーヴァント駅の開業から2年後、
おなじくアイガー山中につくられたトンネル内の駅が完成しました。
“アイスメーア(氷の海)”という名前の通り、岩をくりぬいて設置された展望窓からは、
シュレックホルンや海のように広がるフィーシュ氷河、
グリンデルワ ルト下氷河の眺望を楽しむことができます。
ユングフラウヨッホまでの最終区間が開通する1912年までは、
標高3160mにあるこの駅がユングフラウ鉄道 の終点だったので、
洞窟のような駅構内にレストランもありました(今は閉鎖)。

ベルグリ小屋やメンヒスヨッホ小屋、ミッテルレギ小屋の山小屋に近いため、
多くの登山家たちがここからメンヒ、アイガー、ユングフラウなどの山頂をめざし、出発していきました。
標高をあげるごとにトンネル工事は難航。
標高のため、用意した火薬の威力も発揮できず、約9キロとなる最後の区間には7年を要しました。
そして、1912年、ついに標高3454mのユングフラウヨッホまでの区間が完成。
スイス建国記念日である8月1日に全線開通しました。

スイス個人旅行担当 : 近藤 高史

投稿:朝日インタラクティブ