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耳より情報

2014年03月11日

2014年3月11日 春は名画鑑賞へ♪

先日、六本木の森アーツセンターギャラリーに「ラファエル前派展」
を見に行ってきました。
久々に展覧会に行きましたが、やはり芸術鑑賞は豊かな気持ちになれていいものですね。
ところで、皆様ラファエル前派はご存じでしょうか?
1848年、ロンドンのロイヤル・アカデミー美術学校の学生3人を中心に発足した「ラファエル前派兄弟団」。展覧会ではグループの結成から1890年代までを通し、兄弟団の急進性を幅広く紹介していきます。
テート美術館から出展されたのは、計72点。ここでは兄弟団の中心的な存在だったジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハントの3名の作品を、ご紹介いたします。

まず、ラファエル前派の数ある作品の中でもおそらくもっとも有名であろう作品、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」
。見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?
シェイクスピアの戯曲「ハムレット」に登場する悲劇の美女を描いた作品です。
モデルは、後にロセッティの妻になったエリザベス・シダル。水を張ったバスタブでポーズを取ったため、肺炎になりかけたというエピソードも伝わります。

小川や草原を精緻に描いた背景と、硬直して横たわるヒロインのコントラストがドラマティックな印象を与えます。

続いて、ウィリアム・ホルマン・ハントの代表作、「良心の目覚め」
。。裕福な男性に囲われている愛人が、自分の生き方の間違いに気が付いて立ち上がる瞬間を描いた、こちらもドラマティックな作品です。モデルは労働者階級出身のアニー・ミラーで、ハントの婚約者。ハントは文盲の彼女をレディにするため教育しましたが、彼女はロセッティと密通。結局、二人の婚約は破棄となってしまいました。
このように、ラファエル前派の作品は、ミレイやロセッティ、ハントら画家たちとモデルの複雑な関係を知っていると、より深く楽しむことができます♪

最後にご紹介するのがグループのリーダー的存在、ロセッティの代表作、「プロセルピナ」
。です。展覧会のポスターにもなっていた作品です。プロセルピナはローマ神話に登場する女神で、石榴(ザクロ)の実を食べたために、地上と冥府の両方で生きねばならなくなりました。モデルのジェイン・モリスは、ウィリアム・モリスの妻。ロセッティとモリスは盟友でしたが、ジェインはロセッティにとってファム・ファタール(運命の女)、平たく言えば愛人でした。「冥府に囚われたプロセルピナ」は、ジェインの境遇も重ね合わせています。

1853年頃までには分裂してしまったラファエル前派兄弟団。ただ、その歩みは唯美主義やアーツ・アンド・クラフツ運動につながっており、後の英国近代美術を大きく発展させました。現在、ラファエル前派の流れを受け継いだ『唯美主義』の展覧会「ザ・ビューティフル~英国の唯美主義 1860‐1900~」
。も丸の内の三菱一号館美術館で開催中です!こちらも、英国美術にご興味のある方なら必見の作品が多数来日していますので、要チェックです!

ラファエル前派展は、4/6(日)までの開催です。ぜひ、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか?

英国美術を堪能できるツアーはこちら。
【美の旅 英国の名画と古都を訪ねて】
【イングランドの田舎とロンドン自“遊”時間 】
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東京海外旅行部 坂本 眞里衣

投稿:朝日インタラクティブ