出発地を選択してください。出発地はいつでも変更できます。
出発地を選択してください。
×
MENU

日々業務に励むスタッフによる最新ブログ

耳より情報

2014年04月22日

2014年4月22日 東京駅開業100周年

先日、2年前に復原工事が終わった東京駅に行ってきました。
開業が大正3年(1914)12月ということなので今年は100周年を迎える東京駅。関東大震災では鉄骨レンガ造の駅舎はびくとせず、それどころか避難民を受け入れた駅舎ですが、昭和20年5月25日の大空襲の焼夷弾が直撃、駅舎はレンガのかまどとなり、インテリアを燃料として鉄骨の屋根を溶かしてしまいました。その後、3階部分を取り壊して2階に、八角大ドームのかわりに仮設の小さな三角スレート屋根にしました。復原工事によって、元の3階建てに、南北のドームは木造三角屋根から八角形の大ドームに、創建当時の姿に戻りました。

 その1世紀にも及ぶ東京駅の知られざる遺跡?とスポットをご案内しましょう。
まず、山手線と京浜東北線が発着する5・6番線ホームへ移動。ここには開業当時から変わらずに使用されている鋳鉄製の支柱が14本残っています。白い支柱が5対10本、緑色の支柱が2対4本。南端の白い支柱の根元には「明治41年(1908)1月 株式会社東京堅鐵」の文字が読み取れます。この明治41年は東京駅起工の年だそうです。ちなみに緑色の柱は架線柱の下側部分になります。(写真1と2)また、4・5番線の山手線の内回りと外回りの線路の間に0kmポストがあります。(写真3)日本橋が道路の起点とすると、ここは、そうです、鉄道の起点になります。東京駅にはこのほか中央線1番線など計7つの0kmポストがあるそうです。

                    写真1             写真2                写真3

 次に新幹線中央乗換口の手前に行ってみましょう。
ここはかつて東海道線が乗り入れていた第4ホームで、昭和5年、浜口雄幸首相が銃撃された遭難現場です。説明板と床にはプレートがはめ込まれています。(写真4)

写真4

 丸の内中央口手前左側の構内には創建当時の赤煉瓦が見ることができます。復原工事によりコンコースも整備されました。(写真5)

写真5

 次は丸の内南口を出て南ドームの下に移動します。ドームを見上げると八角形の隅に復刻された円形の干支のレリーフを見ることができますが、八角ですから8つしかありません。(写真6)干支を順に並べると(子)、丑、寅、(卯)、辰、巳、(午)、未、申、(酉)、戌、亥ですが、( )内の4つがありません。方角で言うとちょうど、北東南西の4つです。東京駅は正確な南北線上に乗っていないからでしょうか。いまだに謎の一つです。北ドームの干支も同様です。
 また、南ドームの床にも浜口首相遭難現場と同じようなプレートがあります。こちらは、大正10年(1922)原敬首相が暴漢に短刀で刺殺された現場です。

写真6

 それでは次に、南ドームと対称の北ドームの一角に東京ステーションギャラリーへ参りましょう。乗降客の多い東京駅の端に美術館があるとは驚きですが、お目当ては絵画ではなく、赤レンガです。エレベーターで3階に上がり、展示室を抜け、ステアケースに。復原工事にあたって、漆喰の壁の表面を剥がしてみたところ、ところどころに黒いレンガ?が出てきました。(写真7)これはネジや釘を受けるためにはめ込まれた「木レンガ」で、昭和20年5月25日の大空襲の際に、焼けて炭化したものだそうで、こんなところに戦争の爪痕が見られるのは驚きです。2階の休憩室からは直接、北ドーム(北口)を見下ろすこともできます。

写真7

 最後に丸の内側の正面を見てみましょう。赤煉瓦の長大な建築、特徴的な2つのドーム、スレートの屋根、100年前の創建当時に戻った東京駅。俗にアムステルダム中央駅を模倣して建てられた、といわれていますが、これが実にあやしい。建築探偵の藤森照信氏も著書に『この言い伝えにダマされて、日本の建築関係者は、オランダに行くたびにアムスに寄るが、みんな首をかしげて帰ってくる。どの角度からのぞいても似ているふうには見えない。』と述べているように、疑問を投げかけています。それでは2つの駅を比べてみましょう。(写真8と9)
似ているのは赤レンガ造り、中央から両翼にかけての出入口ぐらいで、アムステルダム中央駅の鋭角的な尖塔と全体的に直線的なネオゴシック様式、かたや東京駅はバロックのような曲線的なスタイルでビクトリアン様式といわれるほど違いの方が際立っています。

   
写真8                       写真9
 百聞は一見にしかずといいますので、皆様も東京駅と比べに、オランダのアムステルダムに行ってみませんか。私も改めて観察に行きたいと思います。


◎アムステルダムに行くツアーは・・・・・
 ・海の商人の物語 アムステルダム 7日間
  
 ・美の旅 オランダ・ベルギー美術紀行 9日間

海外旅行部 森野

投稿:朝日インタラクティブ