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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2011年01月06日

【スタッフひろば】 今月の『対決』 ヨーロッパハイキング

ヨーロッパハイキング 王道スイス vs 個性派スイス以外

〔本稿は会員誌『旅なかま』2011年1月号に掲載されたものです〕

海外旅行部 伊藤昌美 三浦邦子昨年度の「旅なかま」で、お客様の感想を一番多くいただいたのがこの「対決」シリーズでした。今年も、共感したり反論したりしながらお読みいただき、ご旅行の参考になるような「対決」をお届けしようと思います。今年最初は、皆様にもおなじみのハイキング大好きな添乗員・伊藤と三浦が、ヨーロッパハイキングについて語ります。「今年はどこを歩こうかな?」とお考えの方、これを読んでまずは空想ハイキング。皆様の初夢の中ではどの国を歩いていましたか?

伊藤:あけましておめでとうございます。今年もスイスの魅力を目一杯お伝えしたいと思います!よろしくお願いします。
三浦:今年もたくさんのお客様とハイキングしたいですね。特に、あまり知られていないような大自然にもご案内したいと思っています。オーストリアやイタリア、フランス、イタリアやスペイン、果ては北欧のハイキングとか!
伊藤:いきなりそっちに行ってしまうんですね〜!ヨーロッパ・ハイキングに行きたいと思う方は、まずは、スイスがいいんじゃないでしょうか。マッターホルン、ユングフラウやアイガー、といった名峰たちは、「アルプスのイメージ」そのままです。そして、スイスのハイキングに一度行かれた方は、必ずといっていいほどリピートされますよね。快適な整備された登山道、標高3000メートル越えの展望台でも綺麗なレストランやトイレ、観光立国いや登山立国のスイスは、どこをとっても申し分ない。最初から言い切ってしまいますが、「間違いない」です!
三浦:う〜ん、自信たっぷりですね〜…
伊藤:…というわけでもないんですけど(笑)。個人的な意見ですけど、やっぱり日本のお客様、いや世界的にもそうだと思いますが「マッターホルン嫌い、見たくない」っていう方はいないんじゃないですか?むしろ何度でも見たいな、って。なんだかんだ言って、ヨーロッパアルプスの「スーパースター」だと思うんですよ。
三浦:スーパースター…そうかもしれませんが、そこでちょっとスーパースターの裏の顔というか、違う一面を見たくて、イタリア側のチェルヴィニアに行ってしまう(a,b)気持ち、わかりませんか?
伊藤:イタリア側から見ると、全然違いますよね〜!でも私はマッターホルンはやっぱりスイス側から見た方が端正だと思うんですけど。
三浦:私は、イタリア側からのゴツゴツした男性的な感じも好きですよ。そういうのが人それぞれというか、そもそも山の楽しみって、見る角度によって違ったりして、「こんな表情があるんだ」とか発見があるから、色々なところに行きたくなるんです。みんなが愛しているおなじみのものじゃなくて、違うものを探し出して「私はこっちのほうが好きだわ」ってほくそえんでしまう。例えばフランスのヴァノアーズのコース(b)なんて、そこそこ下から登るとか、行った道をまた帰ってくるとか、多少の苦労があるんです。地道だけど、日本でいうと侘び寂び?みたいな感覚。山の名前を聞いてもガイドさんすら知らないような、今日はこんな山みつけた、明日はどうかしら?って毎日が期待に溢れてる。あと、私は人が多いのが苦手だから、夏のシーズン真っ只中のスイスとか…初心者コースに日本人が傘さして300メートルくらい連なってたり、登山電車が通勤ラッシュみたいになってたり。あれがちょっとね…
ヴァノワーズ国立公園 クルムホテルとマッターホルン
[写真左:ヴァノワーズ国立公園] [写真右:クルムホテルとマッターホルン]
伊藤:確かに夏のシーズンはすごく混んでる。まあ人気があるからしょうがないんですけどね。そこでお薦めしたいのが「山岳ホテルに泊まる」事(c,d)なんですよ。当社のツアーだと、ユングフラウやアイガーを眺められるクライネシャイデックと、マッターホルンを眺められるゴルナグラートのクルムを利用しますが、これは、人でごった返すグリンデルワルトやツェルマットに泊まるのと別世界。特に、最終電車が去ってから始発電車か出るまでは宿泊客だけの静かな時間です。例えばクルム山岳ホテルだと、夕日に映える4000m級の峰々をやがて満天の星が覆い、フィナーレは黄金に輝く朝焼けのマッターホルン、眠る時間が惜しいくらいの贅沢な空間なんです。雲の上に泊まっていながら、設備は清潔で快適、食事は美味。こんな山岳ホテル宿泊はスイスでしか体験できないんです。
三浦:静かな滞在なら、スペインのピレネーのコース(e)はどうでしょう。山岳ホテルじゃないけれど、泊まるのがもう本当にド田舎なの。バールが一軒二軒くらいしかなくて、着いてもすることないんだけど、なんか、それがいい。その時間を愉しむというか…ピレネー山脈っていうのは、ヨーロッパアルプスのど真ん中から外れているのでちょっと植生も違って固有種の花も多いし、ここはぜひ6月の花盛りの時期に行ってほしいところ。公共の交通機関が一箇所しかないから、専用バスでしか行けない。「ここは国立公園の入り口です」っていうとこですら、結構「秘境」な感じ。私達はもっと奥まで行ってしまうんだけど。山もね、有名どころはないんだけど、華のある山ではなくて、荒々しくて、ヒマラヤとかアジアのほうの山に近いかな。「誰かここ登ったことあるの?」っていう感じで、人の手が入っていなくてね。それでいて、レベル2なの。ハイキング時間もあんまり長くないから、普通のハイキングを脱却したい方には本当にお薦めなんですよ。くわしくはコチラをどうぞ。
伊藤:なるほど…でもスイスでも、いわゆる「三大名峰」を見る王道ツアー以外でとっておきのお薦めコース(f)がありますよ。環境保全のため、電気自動車しか入れないサースフェーとベットマーアルプに連泊するのですが、このツアーの主役は大迫力の氷河とスイス最高峰のドム。夏のシーズンでも観光客で溢れかえることはない、静かな知られざるスイスを堪能できます。マッターホルンやユングフラウ、展望台から天気がよければモンブランも遥かにチラっと見えるだけなんだけど、スイス・アルプスの奥座敷っていうのかな、三大名峰とは異なる魅力を満喫できます。
三浦:とはいえね、やっぱり「こんなヨーロッパハイキングは初めてだ!」って全く違う感動があるのは北欧(g)かなあ。
サースフェー プレーケストーレン
[写真左:氷河の町・サースフェーを見下ろすハイキング] [写真右:目もくらむ絶景!プレーケストーレン ]
伊藤:北欧?どんな道を歩くのか、何が見えるのか、ちょっと想像できないですね〜。「三大名峰」を越える何かがあるんでしょうか。
三浦:そう、その「想像できない」がいいんです。北欧には、「三大名峰」みたいな有名な山はないけど、フィヨルドとか氷河とか、入り江のフィヨルドをみて歩くから、スイスとはまったく違う景色に囲まれて歩くことになります。わりと初心者でも行けるんですけど、最終日のハイライト、最後の最後に「プレーケストーレン(説教台・演説台の意)」という、ちょっと上っていくところがあるんですね。8頁のカラー写真もご覧くださいね。フィヨルドから垂直にきりたっているここに立つんだけど。これはすごい。柵もなんにもなくて、浮遊しているみたい。有名な山を見て「わぁ!」っていうのとは感動の種類が違うんですよ。北欧だから、まず天気が良いだけでも感動してしまったり(笑)。
伊藤:ハイキングは天候によってだいぶ印象がかわりますからね〜。昨年もすごく人気があったコースに「サンモリッツに8連泊」っていうの(h)があるんですけど、サンモリッツを拠点に周辺の山をハイキングしたり、公共のバスや列車に乗って少し遠出して小さな街や村を訪れたりする内容です。滞在型だから、天気が悪ければ違うハイキングルートに変更するとか、街の散策の日程と入れ替えるとかが自由自在。交通機関が発達しているからできるスイスならではのコースですよね。スイスは個人旅行がしやすいっていうのも同じ理由ですね。交通機関の時間が正確で、なんとトランクはチッキで次の宿泊地へ送れる、英語もよく通じる。フランスやスペイン、イタリアだと、普通の観光地は行けても、添乗員やガイドがいないとハイキングはちょっと難しいですかねえ…。
三浦:だからこそ団体旅行の良さを利用して、個人では難しいコースに行くこともできます。モンブランに向かって歩いていく「レマン湖からシャモニーまで」(i)は、個人旅行で行くなら何泊分もの荷物を背負っていく縦走コースなんだけど、ツアーだと伴走車で荷物を運ぶから、一泊分くらいの荷物で歩けるんですよ。モンブラン目指して歩くんだけれど、毎日だんだんモンブランが近くなっていって、最後のモンブラン山群が目の前!っていう山小屋に泊まってフィナーレ。団体(限定15名様)で行くから一体感もあるし、盛り上がるんですよ。達成感、充実感は並みじゃないですよ。山小屋っていっても、日本と違って雑魚寝じゃなくて一人一つのベッドがちゃんとあるし。
伊藤:その「一体感」はツアーで行く醍醐味かな。全て自分のペースで歩けるから個人旅行がいいっていう方もいらっしゃるし、個々のご希望に合わせて選んでいただければと思います。私は、今年の夏もグリンデルワルトのスイスデスクで個人旅行のお客様をお待ちしていますね♪
三浦:とにかく大自然の中を歩くのはどこだって気持ちが良いものですよね♪今年も私と、感動しましょう! お待ちしています。

どこのハイキングにしようか、色々考えると迷ってしまいますね!くれぐれも登山道はお迷いにならないよう…

【出席者】

伊藤昌美 三浦邦子 左:伊藤昌美 夏はスイス駐在で現地を知り尽くしている。でも実はスイスに長く居すぎて、アジアのハイキングも恋しいらしい/編
右:三浦邦子「自然大好き」「山のイメージ」「ネイチャー系」…確かにそれは事実ですが、好きな色は意外に(?)ピンク♪/編

☆☆☆☆☆関連ツアー
a 絶景イタリアアルプス名峰ハイキング 9日間
b 3連泊で訪ねるフランスアルプスからイタリアのアオスタへ 11日間
c ヨーロッパアルプス三大名峰ウォーキング 10日間
d 山岳ホテルに連泊!スイスハイライトハイキング 10日間
e 美しきピレネー山脈ハイキング 11日間
f スイス・アルプス大展望とヴァリスの谷を歩く 10日間
g 北欧ノルウェー3大フィヨルド絶景ハイキング 9日間
h 東スイスで人気のサンモリッツに…8連泊する山歩き 10日間
i レマン湖からシャモニーまで グランドトラバース 11日間
発表! 2011年度ハイキング&ネイチャーツアー

投稿:朝日インタラクティブ