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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2010年11月05日

【スタッフひろば】 今月の『対決』 ヨーロッパ VS 中近東

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〔本稿は会員誌『旅なかま』11・12月号に掲載されたものです〕

海外旅行部 轟木雅子 原一美(かずよし)朝晩の冷え込みも厳しくなってまいりました。これからの季節は、寒い日本を抜け出して楽しめる旅行先を探したいですね。今回は冬でも温暖な地中海沿岸地域をご紹介したいと思い、元添乗専門の渡航経験豊富な2名のスタッフに登場してもらいました。そこで海をはさんだヨーロッパ側(北)と中近東側(南)の対決が勃発!「イベント満載、グルメ」なヨーロッパをおす轟木と、「ロマンとエキゾチック体験」の中近東をおす原。どちらのお薦めに惹かれますか?

轟木:冬の地中海地域の旅行というと、私は、やっぱり南フランス、イタリア、スペイン・・・
:私は絶対中近東。冬こそベストシーズンです!
轟木:夏の中近東は暑すぎますよね。その点、ヨーロッパの地中海一帯は一年中快適です。これからの季節は煌くクリスマス派手な年越し、年が明けるとバーゲン、そしてカーニバル…と、この季節ならではのお楽しみがたくさん!冬は地味な季節と思われがちですけど、実は華やかですよね。
:クリスマスもカーニバルもキリスト教のお祭りだもの。こちらはイスラム暦だからしょうがないよ!でも、ヨーロッパの冬は日が暮れるのが早くて、12月くらいだと15時すぎには真っ暗になってしまうでしょう。だからイルミネーションでキラキラするしかないじゃない。北アフリカだとより南だから、日暮れもそんなに早くないし、ヨーロッパより暖かいですよ!
轟木:うーん、イスラム教の国だと、クリスマスとか年越しと言っても、シャンパンで乾杯!とかできないのがねぇ。お酒が楽しめない地域っていうイメージありますけど。
:え?それは大きな誤解です。国によっては、ホテルやレストランでは普通にお酒が飲めるんですよ!エジプト、モロッコ、チュニジアには地ビールもあるし、日本ではめったに飲めないご当地ワインも。観光客でも飲めないのは、うちの紹介しているコースではリビアとイランだけです。そういうところでは、爽やかにミントティーやノンアルコールビールで乾杯するんです。轟木さん、たまには休肝日つくったほうがいいですよ。
轟木:エジプトやチュニジアのワイン?そりゃ飲んでみたいけど、フランスやイタリアのワインには勝てないでしょう。食事も、ヨーロッパは、季節感が溢れていますよ。これからの季節だと、ボジョレ・ヌーボーに生ガキ、クリスマスと言えばフォワグラが欠かせないし、野菜やフルーツも旬を楽しみます。たとえば、シチリアとかスペインのオレンジのあの味わいは、冬に行かないと、体験できません。しかもカフェで簡単に搾りたての生ジュースを飲めるって、いいですよね。
:でも、そのオレンジだって、ご存知かと思うけど中近東からヨーロッパに渡ったものでしょう。フランスの高級食材のハトだって、中近東では昔から塔やなんかで飼われていて一般的に食べられていたんですよ。エジプトのハト料理、お客様はおいしさにびっくりしますね。それからチュニジアではフランス料理、リビアはイタリアの植民地だったから、前菜はパスタとか、イタリアンがでてくるんですよ。
轟木:「スパイシー」なリビア・イタリアン?
:いやいや、中近東料理がスパイシーとは限らないです。例えばモロッコはそんなにスパイス効いていないから日本人の口には合いますね。あと、「タジン」って今、日本ですごく流行っていない?蒸し料理なんだけど。
タジン鍋 生ガキ

[写真左:最近あちこちでみかけませんか?タジン鍋] [写真右:生牡蠣をはじめシーフードは絶品!]
[左右とも写真提供:ウィキメディア・コモンズ]

轟木:確かにタジンはヘルシーだし、豆料理も多いから、原さんにお薦め〜。でもこれからのヨーロッパのシーフードだって旬でとびきりおいしいし、ヘルシーですよね♪
:話はかわるけど、私は最近のヨーロッパは地中海地域に限らずなんだけれど、国境を越えている感じがしなくてつまらないね。EUになってから、パスポートに押されるスタンプも同じだし。それに比べると、中近東の国境越えはシビれるんですよ。
轟木:シビれる?よくわからないわね。私はEUになってからの、あのスイスイ国をまたげる感じは、お客様もお待たせしないし、添乗員としても快適でありがたいと思いますけど。
:例えばトルコとシリアの国境とかね、鉄条網があったり、バスを乗り換えたり。もちろんビザをちゃんと申請してるから問題はないんだけれど、ちょっとした緊張感がいいじゃない。パスポートにアラビア語のハンコが押されるのもいいですね。
轟木:原さんはそういうのにトキメキを感じるのね。国境で両替をして、醤油で煮しめたようなお札を手にすると興奮するとか…やっぱりユーロでEU内どこでもお買い物ができる方が便利です〜。最近はユーロもお安いですしね♪お買いものと言えば、イタリアのメルカート(市場)やフランスのマルシェって楽しいですよね。チーズやサラミを試食しつつ、周りの人々を眺めていると、溢れる活気に酔いそうになりませんか。
中近東だとスークですよね。日本の半額くらいでサフランとか珍しい香料も買えるし、私はいつもおみやげにナツメヤシをどっさり買うんだけど。
轟木:うーーん、でもいちいち値切らないといけないのが面倒くさくて。安くなると買わなきゃいけなくなるし、しかも、こっちのお店で買ったらあっちの店の方が安かったとか、もう疲れる・・・。
:それは値切り方が下手なんですよ!値切りや交渉は楽しまないと。中近東の旅の楽しみの一つでしょう。イスラム圏は、女性にはわりと優しいよ。
轟木:女性だとやっかいな事もありますね。国や場所によっては、あれをかぶれこれを着ろ、とか、暑いのに肌を見せるなとか…。
:それも大きな誤解ですって!かぶらなきゃいけないのはイランと、その他の国では、特定のモスクに入場する時くらいですよ。鮮やかなスカーフも現地でたくさん売っていて、いいおみやげになるし。短パンとタンクトップみたいな格好でなければ問題ないです。あと、中近東の遺跡は大きいから、動きやすい格好でお出かけ下さいね。そうそう、遺跡の話もしなくてはね。中近東の遺跡はそれこそダイナミックで、お腹の底から感動します。私が特に好きなのはリビアのサブラータ、レプティスマグナかな。手付かずで素朴で、海を背景に広がる遺跡は、ヨーロッパでは味わえないロマンを感じます
レプティスマグナ遺跡(リビア) ニコシア(キプロス)

[写真左:海の遺跡レプティスマグナは大迫力!] [写真右:イスラム教とキリスト教が融合したキプロスの首都ニコシアの風景 ]

轟木:確かに遺跡はいいですね。チュニジアやモロッコにも大きなローマ遺跡があって、感動とともに、ローマ帝国の偉大さを、改めて認識しました・・・ってこれも、本拠地ローマを見てるから言えることですけど。それから、中近東で発掘された遺物の本物はヨーロッパに多くあるのでぜひ見に行って下さい。例えばハムラビ法典はルーブル美術館に。オベリスクだって、ヨーロッパにたくさん贈られているし・・・。
:いやいや、ヨーロッパ人に盗まれたり持っていかれたりしたんですよ!あと、ヨーロッパを理解する上で、聖書の舞台に行ってみるのも重要じゃないかな。例えばヨーロッパ絵画のテーマとなった、キリストの誕生や受胎告知、最後の晩餐、キリスト磔刑などは、イスラエルが舞台で、ゆかりの場所が残されているんです。だから、エルサレムはもちろん、ベツレヘムやナザレなんかも実際に訪れてみると絵画の見方が変わると思います。
轟木:中近東を巡ると、ヨーロッパをより深く理解できるというわけですね。ヨーロッパ文化の根源は中東あたりだし、互いに影響しあって、歴史が築かれてきたことは事実なのでね〜。ところで、イスラム的なものとキリスト教的なもの、その両方が味わえて、冬でも温暖という、私のイチオシがありますよ。キプロス島です。詳しくは、13頁もお読みになって下さいね。位置的には、トルコやイスラエルなど中東寄りですが、北半分がトルコ系、南半分がギリシャ系です。遺跡、モスク、教会、きれいな海、おいしいワイン、かわいい猫、ここで体験できないのは砂漠だけです。
:そう、中近東でしかできないのは砂漠体験!特にチュニジアやリビアのテントホテルは絶対に泊まってみてください。砂漠に落ちる、真っ赤なデッカい夕日とか、昇る朝日、満天の星、遺跡とはまた別の感動ですね。イスラム圏未経験、どちらかというと食わず嫌いという方には、エジプトを周遊するコースや、チュニジアやモロッコの遺跡を中心に巡るコースがお薦めです。
轟木:冬の南欧では、2月の南イタリアやシチリア、マルタ島あたりはいかがでしょうか。この時期、アーモンドの花が咲いてとってもきれい!カーニバルも楽しくて、春を先取りした気分になれます。

社内でも時々小さな対決(?)をしている二人なのですが・・・本当は仲良し?ヨーロッパ&中近東のように、お互いに影響しあって協力し、良い旅をつくってまいります! この冬はきらめく地中海地方へ、ぜひお出かけください。

【出席者】

原一美(かずよし) 轟木雅子左:原一美(かずよし) 社内のどこからでも視界に入る巨体・・・いえ、大きな大きな存在感を持つ部長代理。添乗モットーは「人のために汗をかく!」中東勤務歴有りで大好物はシシカバブ。/編
右:轟木雅子豊富な現地情報を持つため社内では「雅子さま」と呼ばれ頼りにされている。グルメなのでヨーロッパのおいしいおみやげはなんでも聞いてください。世界中の猫グッズを集めている。/編

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投稿:朝日インタラクティブ