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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2011年07月05日

【スタッフひろば】 今月の『対決』 南アメリカ vs 南部アフリカ

対決

川上(以下「川」)・昨年のワールドカップは大成功でした。次はリオですね。成功を祈ります。

寺尾(以下「寺」)・もちろん確実ですよ!なんせサッカー大国ですから、国民の情熱が成功を導きます。それに試合でも南米は圧勝です!

・いやいや、南アフリカの実力もワールドカップの後から急激にかわってきました。ゆくゆくは確実にアフリカ大陸から優勝チームがでると思います。

・ところでこの対決も、ナスカの地上絵、マチュピチュがある時点で南米の圧勝でしょう。サッカーと同じで!

・いきなり遺跡は勘弁してください…南アは自然遺産が多いんです。まずは自然で勝負しましょう!

・自然といえばアンデス山脈でしょう。南米最高峰のアコンカグアはなんと標高6962m、南にはチリのオソルノ山というのがあるんですが日本の富士山にそっくりで、あんな美しい山が二つとあるのかと感動します。

・富士山のような山はやはり日本の方はお好きですよね。それならタンザニアのキリマンジャロ(5895m)。特にアンボセリ国立公園からだと雪を頂いたキリマンジャロをバックに野生の動物たちが草をはむ雄大な光景が見られますよ。

喜望峰/南アフリカ

・こちらも雄大な自然はまだまだありまして、パタゴニアの氷河。10月?3月がいいですね。ヨーロッパとは規模が違いすぎます、アルプスの山間にちょこっとある氷河ではなく、5kmに渡って続く大氷河です。目の前にたちはだかる神秘的な氷河の色と、パタゴニアの澄み切った青空に、ただ「呆然」とするしかない、自然の驚異を感じます。

ペリト・モレノ氷河/アルゼンチン

・氷河もアフリカにないものですね?でも匹敵する自然の驚異といったら…やはり野生の動物たちでしょうね。ケニアからタンザニア、南部アフリカでは、「ビッグ5」と言われる象、ライオン、サイ、バッファロー、豹を追うゲームサファリが人気です。野生のライオンに会いたいというのは、おそらく皆様子供の頃からの憧れなのではないかと。大自然の中で悠然と佇む野生の姿に出会えるのは、小さな頃からのピュアな夢を現実にする最高の体験だと思います。

・「ビッグ5」できますか…大物ですねえ(笑)。でも、南米にはガラパゴスがありますから。固有の動物なら負けませんね。ゾウガメ、鳥、イグアナ、希少価値があってここに来なければ見ることができない。あとは好き嫌いがありますけどアマゾンにいけばワニ、アナコンダ、ピラニア…これも子供の頃からの冒険心をワイルドにくすぐりませんか?およそ想像からかけはなれたものが南米には多くある気がします。

・なるほど、でも「想像を絶する美しさ」の街があるんですよ。南アフリカというのはおもしろい国で、首都が3つあるのですがそのひとつプレトリアでは10月中旬から11月上旬まで、「パープル・シティ」と呼ばれ約7万本のジャカランタの花が咲き誇ります。桜吹雪ならぬ紫の花びらが舞い、散って街道までも紫に染める…これだけスケールの大きなお花見はどこにもありません!

・そのジャカランタなんですが…実を言うと南米が原産じゃないですか。ブラジルから南アフリカへの移民が苗を持ってきて、植えたのが始まりなんです。ですからもちろん南米の街々でも、ジャカランタの花を見ることができますよ。

・でも、南アフリカの花の代名詞のようになっていますよね!南米からだけではなく世界中の花もたくさん見ることができるんです。ケープ半島の先に、「ケープ植物区保護地域群」といって、世界で最も多様な植物相が見られる場所があります。それから忘れてはいけないのがナマクワランド。ケープタウンから北にある、半乾燥地帯の砂漠なのですが、5?6月のわずかな雨季の恵みによって、8月にたった数週間だけ一斉に花をさかせます。何千種類もの色とりどりの、世界で最も大きく最も珍しい花畑。毎年、同じ光景を見せることはない、奇跡の花園といわれていますよ。アフリカというと砂漠と荒野が広がっているイメージかもしれませんが、限られた時期だけは花の宝庫で賑やかなんです。

・なるほど、花畑の規模はすごいでしょうね。でも賑やかさでいえば、南米は「花」ではなく「華」でいきましょうかね。なんといっても南米が一番賑わうのは、お祭りです。ペルー最大の太陽の祭りインティライミ、ボリビアのオルーロカンナバルも有名ですが一番は2月に行われる「リオのカーニバル」でしょう。世界中にお祭りが数あれど、ここまで熱狂する、派手で、豪華で、華やかなカーニバルはないと思いますよ。ただのお祭り騒ぎではなく、宗教的な祈りやサンバ学校の猛烈な特訓、競技会の厳しい審査など色々な人が色々な思いを胸に参加していて、その情熱が見ている人に感動を与えるんです。絶対に、一度は生でその迫力や熱い想いを体験していただきたいですね。こういうお祭りは、南アフリカ、いや世界でもリオにしかないでしょう。

リオのカーニバル/ブラジル

・アフリカも人々は熱いんですけどね…残念ながらローカルすぎて、ちょっと世界中から観光客を呼べるようなお祭りはないかも…返す言葉がなくて残念(涙)。

・川上さんちょっと元気がなくなってきましたね(笑)じゃあ、大好きなお酒の話でもします?

担当者紹介.jpg

・あ、それならしゃべらせていただきます!アフリカのワインというと、象やライオンの走り回っているサバンナでどうやってつくるの?というイメージがあるかもしれませんが…実はヨーロッパと同じ地中海性気候で、四季もあり、ワイン造りにとても適した地域なんですね。カベルネやメルローといったヨーロッパの品種もありますが、お薦めは「ピノタージュ」というアフリカ原産のブドウ種でつくったワインです。黒人たちが夢をおいかけて造った自分たちのワイン。渋いんですけど、これがアフリカの濃いお肉料理にとてもあう。ぜひ現地のお料理と合わせて飲んでいただきたいです。あと、個人的に好きなのはさとうきびの「ケイン」というお酒をロックやジンジャーエール、コーラで割ったりね。

・お酒の話になると饒舌ですね(笑)。でもワインでしたら日本に輸入されているのは圧倒的に南米ワインが多いんですよ。デイリーワインならヨーロッパのワインよりアルゼンチン、チリの、白赤ロゼどれもいいですね。それから絶対お薦めなのはピスコサワーですね!マスカット蒸留酒のようなピスコに、レモン果汁とガムシロップ、卵白をいれてシェイクすると、爽やかでちょっと甘い、泡立ったピスコサワーができあがります。ペルーの国民的カクテル、です。口当たりがいいので、かなりいい気分になりますね♪♪

・上機嫌になってきましたね?。飲んでないのに。しょうがないのでお水を一口…あ、そういえば、南米では水道水飲めるところってあります?

・いや?基本的に、水道水は南米では飲めませんね。

・南部アフリカでは、ケニア、タンザニア、ジンバブエなどはムリですが、南アフリカは飲めるんですよ!世界でもきれいな水道水の国といわれています。ただ硬水なので日本人の方は慣れないですけど。

・アフリカで水道水が飲めるってちょっと想像できないですね。

・南アフリカっていうのは、大都市は本当に「アフリカ」のイメージではないんですよ。日本より進んでいるところもあるくらい。鉱山資源があるから、経済的にすごく豊かな国なんです。

・だけど南アフリカは、昨年のワールドカップの時に「世界で一番危ない」「犯罪の温床」というような言われ方をしましたよね。観光客を受け入れるのは苦労があったんじゃないですか。

・そうなんです…その苦労は、これから寺尾さんのところですることなんですけどね(笑)、はっきり申し上げたいのは、昨年の報道の際には、暴動の様子ですとか10数年前の映像を流していたんです。どこの国でも独立の後というのは荒れますけど、アパルトヘイト撤廃後の混乱が今でも続いているような言い方をされた。でも実際、ワールドカップで世界中から観光客が押し寄せましたけれど事前の過剰な報道であったような事件も混乱もなく、大成功しましたよね。無事終了で、治安が良くないというイメージが払拭されたことは南アフリカにとってすごく大きなことです。国民もすごく努力したんですよ。

マサイ族/ケニア

・FIFAが開催国を決定する時に気をつけるのは治安ですからね。FIFAの基準はすごく厳しいんですよ。南アフリカもブラジルも、それをクリアしたということは重要です。残念ながら、貧しい人たちがスリとか間違いをおこすこともあるけど、今日食べる物が欲しいとかで。実は南米というのは、凶悪犯罪が非常に少ない。それは昨今モラルが高くなっているというのもあるし、やはり元々の国民性ですよ、フレンドリーさで言ったらヨーロッパやアメリカの人達と比べ物にならない。南米の人達は、日本人とどこか一体感を持っているしね。「裏側」なんて言われるけれど、近い部分も非常に多い。

・確かに、とにかく「遠い」というイメージがなくなればいいと思います。南アフリカは、ヨーロッパの真下なので、時差は7時間。今主流になっているのは日本からアジア経由で、ゲートウェイのヨハネスブルクまでトータル16時間?17時間なんです。ヨーロッパの田舎にいくのとあまりかわらないんですよ。

・南米までは、やっぱり20時間以上かかってしまうけど、出逢えるものの事を考えて行くまでの時間も楽しんでいただきたいです。日付変更線を越えるから到着すると大して時間が経っていない感じもしますよ(笑)。

・読者の方に伝えたいのは、日本での忙しい生活を忘れて、ただ大自然に体を預けていただきたい。「大自然の中に生かされている人間」というのを体感してほしい。山や、滝や、広い空や大きな太陽を見て、なんて自分はちっぽけなんだろう、動物たちと同じで、自分はこの地球にすまわせてもらってるんだ、と感じます。昨今は特に…。

・わかります。そういう新たな価値観に出逢えるものが、南の大陸にはある気がしますね。まだ未体験の皆様には目指していただきたい、遥かなる大地を…!

他にも、南米のコナン・ドイルの小説「ロスト・ワールド」の舞台となったギアナ高地、エンジェルフォールにイグアスの滝、南アフリカではジンバブエ遺跡やビクトリアの滝、等々、ここでご紹介きれなかった数々の魅力を語っていただきました。お互い、まだまだ知られざるディスティネーションをあつかう苦労や努力は共通するものがあったようで、最後はガッチリ握手の「対決」でした!
関連ツアー
ナマクアランドとビクトリアの滝、チョベ国立公園、喜望峰 12日間
ジャカランタの花咲く とっておきの南部アフリカ紀行10日間

投稿:朝日インタラクティブ