出発地を選択してください。出発地はいつでも変更できます。
出発地を選択してください。
×
MENU

機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2014年03月05日

旅するもの書き 江藤詩文の世界食べある記vol.9 釣り好きの聖地へinアラスカ

〔本稿は会員誌『旅なかま』2014年2月号に掲載されたものです〕
ご新規のお客様には見本誌を無料でお送り致しますので、こちらのフォームからお申込みください。その際、「旅なかま2月号希望」とご記入下さい。なお、部数に限りがございますので、お早めにお申込みください。

旅するもの書き 江藤詩文の世界食べある記vol.9 釣り好きの聖地へinアラスカ

アラスカ産シーフードについて学ぶことができる。そう聞いて、アラスカ州の太平洋岸に位置する町シトカへ旅立ちました。豊かな自然がもたらすシーフードは、水揚げされる100%が天然モノ。日本に多く輸出されているのは、「キングサーモン」と讃えられるマスノスケやカラフトマス、紅ザケ、銀ザケ、白ザケの5種類のサーモン。釣りファンには、作家の故・開高健が著書「オーパ、オーパ!!」で挑んだ巨大なハリバット(オヒョウ)が有名です。
シーフード料理三昧を期待してわくわくしながら到着した夜、宿泊したロッジの女主人はこう断言しました。「明日は釣り船に乗って海釣りをしますから、今夜はお酒を控えめに」。エ、エクスキューズミー……? アラスカでシーフードを学ぶとは、まず自力で食材を確保することから始まるのでした。ともあれ、子ども向けの釣り堀で1回のみという超トボしい経験しかない私は、いきなりアラスカの海に漕ぎ出すことになったのです。

蒸したてのキング・クラブも名物です

釣り指導者は世界最優秀ソムリエ

「ほらそこ! もっとしっかり竿を立てる。右だ、右。手をゆるめず一気に巻く。休むな〜!!」。釣り糸を真剣に見つめながらよく通る声で指示を出すのは、世界最優秀ソムリエとして有名な田崎真也さん。子どものころから大の釣り好きという田崎さんは、築地の仲卸といったプロたちからも一目置かれる“魚の目利き”。その才能を買われて、2012年5月アラスカシーフード親善大使に就任しました。この旅では、釣り初心者ばかりの“チームジャパン”のリーダー役です。
この時期に獲れるのは、シルバーサーモンとハリバット。元気がよくスピーディに泳ぎ回るサーモンと、ヒラメのように海底に這いつくばっているハリバットは、生息水域が異なります。それを見極めて糸の長さを調節したり、エサ(サーモンはニシン、ハリバットはなんと釣りたての新鮮サーモン)を上げ下げしたり、潮の流れを見たり。見よう見まねで釣り糸を垂らしていたら、ビギナーズラックでしょうか。「むずかしい」と言われるハリバットが引っかかってくれました。釣果はハリバット1匹とサーモン3匹。初めてにしては上出来です。

抜群の腕前をみせた田崎真也氏
ふっくら肉厚でジューシーなサーモン

日本のイメージは美しい“花”

サーモンがのったアラスカ風ラーメン

自分で釣ってみると、サーモンやハリバットになんだか愛着がわきます。余すところなく食べ尽くしたい……。そこはさすが本場。レストランはもちろん、サーモンとハリバットは家庭の日常食でもあるため、専用の調理器具や加工グッズ、レシピ本などがやたら充実しています。毎日3食飽きもせずサーモンとハリバットを食べ続けました。なかでも印象的だったのが、ハリバット釣りの本場といわれるホーマーの港に佇むカフェの“ラーメン”。まだ20代の若き女性シェフ・マンディさんは、2012年にはじめて日本を訪れました。東京を起点に東日本大震災からの復興に取り組む東北や北海道を回り、各地で出合ったラーメンの豊かな味のとりこになったそう。日本語をまったく話さない彼女が、いきなりやってきてレシピを尋ねたのに、東北や北海道のラーメン店主たちは、ことばは通じなくても親切に教えたと言います。エディブルフラワー(食用花)が飾られたラーメンは、日本に対するマンディさんの心象風景。それはとてもやさしく温かく、心に沁みる味でした。

プロフィール 江藤詩文

取材協力:アラスカ州政府観光局 アラスカシーフードマーケティング協会 撮影:江藤詩文

◆関連ツアー◆
[首都圏発]アラスカ 極北の大自然ハイキング
[首都圏発] SKカトマイ国立公園・大迫力ベアーウォッチング
[首都圏発] 「オーロラ観測・滝見学・紅葉観賞」秋カナダビッグスリー探訪

投稿:朝日インタラクティブ