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旅のアクセント

2016年02月17日

旅なかま2月号 「美の旅」で出逢える デューラー ブリューゲル ベラスケス

〔本稿は会員誌『旅なかま』2016年2月号に掲載されたものです〕
ご新規のお客様には見本誌を無料でお送り致しますので、こちらのフォームからお申込みください。その際、「旅なかま2月号希望」とご記入下さい。なお、部数に限りがございますので、お早めにお申込みください。

「美の旅」で出逢える デューラー ブリューゲル ベラスケス
デューラー「聖ヒエロニムス」(1521年)
リスボン古美術館
デューラー「聖ヒエロニムス」(1521年)

デューラー50歳の時の作品です。多くの聖人像を描いたデューラーが、とりわけ好んだのが聖ヒエロニムスでした。鋭い眼光でこちらを見つめる聖ヒエロニムスの深い感情表現や、皺や細かいひげの表現など、デューラーらしさが随所に見られます。
リスボン古美術館には、宮廷画家ヌーノ・ゴンサルヴェス「サン・ヴィセンテの祭壇画」、ヒエロニムス・ボス「聖アントニウスの誘惑」、ピエロ・デラ・フランチェスカ、ラファエロなどの絵画、日本の南蛮屏風など、数多くの興味深い作品が収められています。

デューラー「若い女性の肖像」(1497年)
フランクフルト シュテーデル美術館
デューラー「若い女性の肖像」(1497年)

敬虔な祈りを捧げる若い女性の姿です。髪を長く垂らして祈るポーズは、マグダラのマリアになぞらえているとされます。
シュテーデル美術館には、クラナハ、デューラー、ホルバインなどのドイツ・ルネサンスを初め、イタリア絵画、フェルメールやレンブラントなどのオランダ絵画、印象派、そして現代画まで幅広いコレクションが展示されています。

デューラー「薔薇の祝祭(薔薇冠の聖母)」(1506年)
フプラハ国立美術館
デューラー「薔薇の祝祭(薔薇冠の聖母)」(1506年)

デューラー35歳の時の傑作で、美しい色彩は、ヴェネツィアの画家をも魅了したと伝えられます。聖母から冠を授かる皇帝マクシミリアンと、幼いイエスからの戴冠を待つ教皇を描いています。
プラハ国立美術館は、部門により数か所に分れています。バロック期までのヨーロッパ美術を展示するシュテルンベルク宮殿と、近・現代美術を展示するヴェルトゥルジュニ宮殿が中核となっています。

ピーテル・ブリューゲル(父)「反逆天使の墜落」(1562年)
ブリュッセル ベルギー王立美術館
ピーテル・ブリューゲル(父)「反逆天使の墜落」(1562年)

黄金の甲冑を身に着けたミカエルが、「ヨハネの黙示録」に登場する七頭の悪龍を足元に叩きつけています。下方で蠢いているのは、神に背き、奈落へと落ちてサタンと化した反逆天使たちです。白衣の天使たちが助勢し、天使とサタンの激しい戦いが繰り広げられています。
ベルギー王立美術館は4部門に分れています。古典美術館には、15~18世紀の作品が収められ、特に、ブリューゲル、ファン・デル・ウェイデン、ロベルト・カンピン、ルーベンスなど、フランドルの作品が充実していることで知られています。

ピーテル・ブリューゲル(父)「ネーデルランドの諺」(1559年)
ベルリン絵画館(ゲマルデギャラリー)
ピーテル・ブリューゲル(父)「ネーデルランドの諺」(1559年)

ブリューゲルが30歳代前半で描いた作品で、不思議な行動をする100人ほどが登場します。巧みな構図と色使いにより、85ほどの諺が表されています。民衆の生活を描きつつ、社会を風刺した、難解ながら興味深い作品です。
ベルリン絵画館は、14~18世紀のヨーロッパ絵画、特に、デューラー、ホルバイン、ファン・デル・ウェイデン、ルーベンス、フェルメールなどの北ヨーロッパ絵画が充実しています。

ピーテル・ブリューゲル(父)「バベルの塔」(1565年頃)
ロッテルダム ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館
ピーテル・ブリューゲル(父)「バベルの塔」(1565年頃)

ブリューゲルは、「バベルの塔」を2点描きました。(3点とも言われますが、現存するのは2点のみ。)建築の様子を巧みに描いたウィーンの作品に対し、少し後で描かれたロッテルダムの「バベルの塔」はより高く、地上世界を威圧するような雰囲気です。
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館は、ファン・エイク、ボス、レンブラント、ルーベンスなどフランドル・オランダ絵画が充実し、メーヘレンによるフェルメールの贋作「エマオの食事」も有名作品に挙げられています。また、現代絵画のコレクションにも定評があります。

ベラスケス「王女マリア・テレサ」(1651-54年)
ニューヨーク メトロポリタン美術館
ベラスケス「王女マリア・テレサ」(1651-54年)

24歳から宮廷画家として活躍し、生涯のほとんどを宮廷で過ごしたベラスケスは、多くの宮廷人や知識人の肖像画を描きました。マリア・テレサは、1638年にフェリペ4世と最初の王妃イサベル・デ・ボルボンの8番目の子どもとして生まれ、22歳で、フランスのルイ14世の妃となった女性です。ベラスケスが何枚も描いた王女マルガリータは異母妹にあたります。

ベラスケス「セバスティアン・デ・モーラ」(1644年)
マドリード プラド美術館
ベラスケス「セバスティアン・デ・モーラ」(1644年)

どこか不自然な姿勢で座るこの人物は、王宮内に住む矮人です。フェリペ4世の宮廷に道化師として仕え、厚遇されていました。全く動きがない中で描き出されている毅然とした表情から、深い精神性が伝わってきます。
プラド美術館は、スペイン王室コレクションに由来し、スペイン絵画に関しては、エル・グレコ、ゴヤ、ベラスケスから18世紀までの主要な画家を網羅しています。ベラスケスの作品だけで、50点以上に及びます。さらに、ボス、ルーベンス、ティツィアーノなどの作品も充実しています。

全て写真提供:Wikimedia Commons

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投稿:朝日インタラクティブ