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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2016年09月12日

旅なかまvol.273 美の旅 おすすめの新コース

〔本稿は会員誌『旅なかま』2016年vol.273に掲載されたものです〕
ご新規のお客様には見本誌を無料でお送り致しますので、こちらのフォームからお申込みください。その際、「旅なかまvol.273希望」とご記入下さい。なお、部数に限りがございますので、お早めにお申込みください。

まだまだある米国の名美術館
「世界でもっとも贅沢な美術館」
ポール・ゲティ美術館
ポール・ゲテイ美術館

ポール・ゲテイ美術館(ゲティ・ヴィラ)

ゲティ・センター

ポール・ゲテイ美術館(ゲティ・センター)

米国には東部を中心に珠玉の美術館が連なりますが、他の都市にも捨てがたい必見の美術館も数多くあります。その代表格が米国西海岸最大、「世界でもっとも贅沢な美術館」といわれるポール・ゲティです。その膨大なコレクションを収めるため、1997年にル・コルビュジエのモダニスム建築を継承するリチャード・マイヤーによって新たにゲティ・センターが建てられました。それは巨大な白亜の城砦の如くであり、広大な敷地に5つのパビリオンや庭園があります。美術館に行くには登山電車のようなトラムに乗り、景色を眺めながら山麓を登って行く。丘の上からはサンタモニカの海や名門UCLAのキャンパスなどが見下せ、風景も素晴らしい。コレクションは膨大で中世から20世紀までの作品、さらに旧館ゲティ・ヴィラにはエトルリア、ギリシア、ローマなど古代の作品が展示され、エルコラーノの古代のヴィラを模した建築もまた美しい。

103年ぶりに世に出た
マネの最晩年の名画「春」に注目
マネ「プランタン」(春)

マネ「プランタン」(春)

コレクションはルネサンスからマニエリスム、レンブラントの作品群、ゴッホのサン・レミ時代の代表作「アイリス」、印象派、後期印象派の作品など枚挙に暇がないが、注目はマネの最晩年の代表作「春」です。これは2年前に75億円というマネ作品としては最高額でゲティが競り落として話題となった作品で、マネが死の前年、1882年に「フォリー・ベルジェールの酒場」と共にサロンに出展したうちの一点です。マネの遺作ともいえる名画で、103年ぶりに人の目に触れることになりました。ご注目ください。

美術館建築の傑作と名画の競演 キンベル美術館
キンベル美術館(外観)

キンベル美術館(外観)

キンベル美術館(内観)

キンベル美術館(内観)

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「いかさま師」

カラヴァッジョ

カラヴァッジョ「いかさま師」

キンベル美術館は知る人ぞ知る珠玉の美術館です。フォートワースのこの一画には美術館建築の最高傑作と言われるルイス・カーンの本館、それに隣接して近年オープンしたレンゾ・ピアノの新館、そしてその近くに安藤忠雄の近代美術館があり、まさに美術館建築の競演で、建築だけでもワクワクするほどです。

また、この美術館にはカラヴァッジョとカラヴァッジェスキの第一人者であるジョルジュ・ド・ラ・トゥールの同じテーマの「いかさま師」の二つの名画が同時に鑑賞出来るよう同じ部屋に展示されています。今秋はロンドンのナショナルギャラリーに貸し出されて鑑賞できませんが、年明けより再展示されます。ラ・トゥールの貴重な作品をカウンティ美術館やゲティ・センターでも見ることが出来るのもこの旅の魅力です。

最後にノートン・サイモン美術館も秀作をそろえた必見の個人美術館であることを強調しておきたいと思います。

(間辺 恒夫)

●ツアーの詳細はこちらから

芸術家に愛されたマヨルカ島へマヨルカ島とバルセロナ紀行
マヨルカ島で芸術に触れる
マヨルカ島

マヨルカ島 バルデモサ村

地中海に浮かぶマヨルカ島は、青い海と豊かな自然、気候の良さから、人気の高級リゾート地となっています。古代から、多くの民族が興亡を繰り返した歴史をもつ島は、様々な文化の残香が漂い、多くの芸術家を惹きつけてきました。

温暖な気候に惹かれてやってきたのが、フレデリック・ショパンジョルジュ・サンドでした。ショパンは最初、自分よりも6歳年上で、多くの男性と浮名を流していた男装の女流作家ジョルジュ・サンドには興味を示しませんでした。しかし、次第にサンドの熱い視線に惹かれ、スキャンダルの渦中へと引きずり込まれていきました。2人が逃避行の地として選んだのが温暖なマジョルカ島でした。2人は、島の中心地から十数キロも離れた山奥の修道院バルデモサで暮らしました。ところが、この年、1838年は雨が続きいつになく寒い冬でした。「雨だれの前奏曲」は、この状況のなかで作曲されたといわれます。2人が一冬を過ごした部屋は、博物館として公開されています。

画家ジョアン・ミロ(1893-1983)は晩年の27年間をパルマ・デ・マヨルカで過ごしました。ミロの住居とアトリエに隣接して、1992年に美術館がオープンしました。コレクションは、ミロが亡くなった時にアトリエに残されていた1960-70年代に制作された作品が中心で、絵画、彫刻、デッサン、スケッチなど多岐に及びます。アトリエは生前のまま残され、ミロを直接感じられる美術館となっています。

そしてアントニオ・ガウディ。パルマ・デ・マヨルカのシンボルとも言える大聖堂は13世紀に遡るゴシック建築です。1851年に襲った地震で大きな被害を受け、その後、修復工事が進められました。1904年から14年までは、アントニオ・ガウディ(1852-1926)が工事を主導し、主祭壇の天蓋(蝋燭立て)、サクラメント礼拝堂の陶器装飾などを制作しました。

島特産のアーモンドが開花する1月末から2月にかけてのマヨルカ島もおすすめです。

バルセロナとモンセラート
サグラダ・ファミリア聖堂

バルセロナ サグラダ・ファミリア聖堂

カタルーニャ音楽堂

バルセロナ カタルーニャ音楽堂

モンセラート修道院

モンセラート修道院
写真提供:全てWikimedia Commons

そしてガウディと言えばサグラダ・ファミリア聖堂です。ガウディ没後100周年の2026年の完成予定となり、着々と工事が進められています。さらに、「カタルーニャ・アールヌーヴォー建築の宝石」と讃えられる、ドメニク・イ・モンタネールの大傑作カタルーニャ音楽堂でのコンサートをご鑑賞いただきます。想い出深いバルセロナの夜となれば幸いです。

ガウディなど多くの芸術家にインスピレーションを与えたモンセラートも訪れてみましょう。“ギザギザな山、鋸山”という意味の、見るからに“神がかり”的な場所に、黒い聖母を祀る修道院が建てられたのは11世紀です。この修道院は、ヨーロッパ最古の少年聖歌隊「エスコラニア」でも知られています。天使の歌声も併せてお楽しみください。

(轟木 雅子)

●ツアーの詳細はこちらから

投稿:首都圏発海外旅行担当