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旅のアクセント

2013年03月06日

2013年3月 6日 旅なかま3月号 巻頭エッセイ PARTII グリム童話200年、メルヘン街道へ旅立とう

〔本稿は会員誌『旅なかま』2013年3月号に掲載されたものです〕
ご新規のお客様には見本誌を無料でお送り致しますので、こちらのフォームからお申込みください。その際、「旅なかま3月号希望」とご記入下さい。なお、部数に限りがございますので、お早めにお申込みください。

ドイツで生まれたグリム童話は世界170カ国に翻訳され親しまれています。「昔々ある所に…」で始まるメルヘンは、一体いつの時代の話なのか、どこの話なのか判りません。グリム兄弟はカッセルで知人から昔話を聞き取り、文献でドイツの古い民話を調べました。こうして集められた86の民話が1812年12月20日に『子どもと家庭の童話』として誕生しました。1815年には70話が初版2巻として世に出され、合わせて156の話がグリム童話の初版に収められています。
グリム童話は『子どもと家庭のための童話』という名前だったにもかかわらず、当初は難しい注釈が付いているなど専門書的要素が多くて一般に普及しませんでした。1819年に出された再版で初めて挿絵が入り、また注釈を別巻に収めるようになってから一般化したのです。その後ヨーロッパの画家たちが美しい挿絵を描くようになってグリム童話は世界に広まって行きました。
一方、グリム兄弟は『ドイツ伝説集』も刊行しています。伝説はメルヘンと異なり、物事が起こった時や場所がハッキリしています。有名な『ハーメルンのネズミ捕り男』の伝説は1284年に北ドイツのハーメルンで起こった出来事でした。
メルヘンは“出処が判らないもの”とはいえ、グリム兄弟が過ごしたヘッセン地方には童話にゆかりのある町や村がたくさんあります。古くからそこに伝わっていた話がグリム童話の話とよく似ていたり、その地方の民族服姿の少女がグリム童話の主人公のイメージに合うことから、あるいは物語に出てくる城を想像する古城があるなど、童話発祥の地とされている場所がいくつかあります。

ドイツ・メルヘン街道はグリム兄弟が過ごした町々とグリム童話やグリムのドイツ伝説集にゆかりのある町や村を結んだおよそ600km及ぶ観光街道です。兄弟が生まれたハーナウから幼年時代を過ごしたシュタイナウ、大学時代を過ごしたマーブルク、生涯の中で最も長い年月を過ごし、かつグリム童話やドイツ伝説集を刊行したカッセル、兄弟共に大学教授として働いたゲッティンゲンまでがグリム兄弟ゆかりの町になっています。その間に『赤ずきん』の故郷とされるシュヴァルム地方、『白雪姫』の出処と言われる美しい温泉保養地バート・ヴィルドゥンゲン、ラプンツェルの塔に似た大きな塔があるトレンデルブルク城、いばら姫の城のようなザバブルク城などが現れます。

街道はここから伝説に因んだ町へ移っていきます。ヤブ医者として名高いアイゼンバールト博士の町ハン・ミュンデン、『ホレおばさん』が住んでいたと言われる沼があるバート・ゾーデン・アレンドルフ、ほら吹き男爵で世界に知られるミュンヒハウゼン男爵の故郷ボーデンヴェルダー、そしてネズミ捕り男伝説で有名なハーメルン。街道のフィナーレはハンザ都市として栄えたブレーメンで、ここでは『ブレーメンの音楽隊』の動物たちが旅人を待ち受けています。

グリム童話の初版1巻が刊行されて200年になりました。ドイツ・メルヘン街道の町々では童話200年を記念して様々なイベントが企画され、今年は盛り上っています。街道はドイツで最も木組みの家並が美しいヘッセン地方とニーダーザクセン地方にまたがっています。他の地域では見ることのできない見事な木組の家並み。中には大変装飾的な家もあります。一軒一軒じっくり鑑賞して歩けるのもメルヘン街道ならの醍醐味です。私たちもメルヘン街道へ行ってみませんか。童話ゆかりのお城に泊まってみるなんて夢のよう。もしかしたら童話や伝説の主人公たちが私たちを出迎えてくれるかもしれません。

写真提供 沖島博美氏

グリム童話誕生200年記念講演会『2013年はドイツ・メルヘン街道へ』
沖島博美氏がメルヘン街道の魅力を語ります。
 日時:3月19日(火)13時~15時
 会場:朝日サンツアーズ東京3階会議室(浜松町)

講演会の詳細・お申し込みはコチラをクリックしてご覧ください!

沖崎博美

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投稿:朝日インタラクティブ