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旅なかま 11・12月号

チュニジア

チュニジア共和国大使館参事官が語る
チュニジアの知られざる魅力(1)

「これはもしかして、サンドローズ?」
チュニジア共和国大使館でのインタビューでお邪魔させていただいた部屋のテーブルに置かれたものに先ず目を奪われて対談は始まりました。

参事官 そう、この「砂漠のバラ」はチュニジアの特産品のひとつ。これは、3つの要素が結集して出来ています。水と砂と風。砂が水を吸収し、風が吹いて自然が生み出します。この形になるまでに400〜500年かかり、ひとつひとつ形も大きさも違います。地下深くにあるので傷つけないように掘ります。
 「持ってみてください。結構重いですよ。」と言われ持ってみると、ずっしりサハラ砂漠の砂の重みが詰まっていました。
 また、チュニジアは花の国とも言われています。花を植えてない家はないほど。庭などに花が必ずあります。町にはジャスミン、ブーゲンビリア、ハイビスカス…。また、イスラム・アラブ圏の中でも緑が多く、「グリーン・チュニジア」と呼ばれてもいます。

緑も多いですし、チュニジアは海・砂漠・ローマ遺跡が特に有名ですが、一国に多くの魅力が詰まっていますよね。
参事官 面積は日本の半分ほどですが(ちなみに人口は約1000万人。日本の10分の1。東京の人口より少ない)、様々な魅力が盛りだくさん。それは3000年以上の長い歴史に培われた魅力で、人々が往き来して生まれました。単一国家でない複合国家は、文明の交差点ともいえます。
 フェニキア人の都・カルタゴの名はご存知の方も多いと思いますが、チュニジアにあると知っている方は意外と少ないのです。その後のローマ帝国、イスラム・アラブ文化、地中海文化圏、アフリカ文化、多様な側面を持っていることからも異国の文化に寛容です。日本の方は好奇心が旺盛なので、様々な文化や魅力を一度に体験できるチュニジアを気に入ってもらえると思います。キリスト教の影響で教会も数多くありますし、イスラムのスーク(市場)、メディーナ(旧市街)もありますし、アフリカにある最も古いユダヤ人地区はチュニジアにあるんですが、ユダヤの文化もみられます。加えて、陽光の地中海、サハラ砂漠の魅力といった自然も非常に美しいです。

お食事はどうですか?
参事官 小麦セモリナ粉からできた小さな粒状のパスタのクスクスが主食ですがパンも食べます。日本の料理と共通してい てとてもヘルシー。自然のものをたくさん使います。野菜は全て有機栽培で一切の化学肥料は使わず、海の幸も豊富です。日本ではチュニジアから輸入したマグロを高級お寿司店で出していると聞いたこともあります。また、果物の種類も多く、マルテーズというオレンジみたいな果物はすごく美味しいのでお薦めです。市場に行けば色とりどり。イタリアやフランスからの料理も入っています。オリーブオイルも良く食べます。私は毎朝、パンにつけて食べています。

イスラム教の方がほとんどですが、ツアー中のお酒は?
参事官 開かれた国で寛容ですのでどこでも飲めます。チュニジアではワインも有名で最近日本も輸入していますね。赤・白・ロゼ全部あります。太陽の恵みが豊かなので、ヨーロッパ諸国より甘味があるように思いますよ。

気候についてお伺いします。またベストシーズンはいつでしょうか?
参事官 海のリゾートが目的であれば6〜9月ですが、砂漠地帯を含むチュニジア全土を観光したい方は、10〜4月がベストシーズンです。温暖な気候ですし、砂漠地帯は、地(砂)平線に沈む夕日、満天の星が綺麗です。
 また、ベルベル人の生活も見られます。火を使わないで砂だけでパンを焼くことが出来るそうです。クラブさえ持っていれば砂漠のゴルフ場もあります。10〜12月はオリーブ、ナツメヤシの収穫の時期です。機械を使って収穫しないので毎日お祭りみたいですよ。オレンジの花は1〜3月、アーモンドの花は2月下旬頃に咲きます。

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