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旅なかま 11・12月号

チュニジア

チュニジア共和国大使館参事官が語る
チュニジアの知られざる魅力(2)


参事官が個人的にチュニジアで好きなところはどこですか?
参事官 南部のオアシス、ジェルバ島、海・陶器・オレンジで有名な沿岸部のナブール市です。好きなことは、丘の上にある町シディ・ブ・サイドのカフェでゆっくりお茶をすることです。青い空と白い壁の家と海を丘の上から見下ろすのはそれまた幸せなひと時です。(上部写真)

チュニジアの国民性について教えてください。
参事官 昔からいろんな民族がやってきた時代がありましたので、多様な異質文化の開かれた国民性だと思います。言葉もアラブ語が公用語ですが、フランス語も広く通じます。イタリア語、ドイツ語、英語も話されています。ホスピタリティーがあり、1000万のチュニジア人口のうち半分の500万人の観光客を毎年受け入れていることからも分かるように、外からの人に慣れています。びっくりするかもしれませんが、道を尋ねられると、その場所まで案内してあげて「これからご飯か?」と聞いて、うちにまで連れて行ってご馳走するのは本当の話しです。造られた親切ではなく、自然に振舞い、カフェで話し掛けられたら陽気に喜んで話します。また、楽しむことが好きな国民ですね。真面目な場所でも冗談を言って外してみたりします。会話途中のジョークを全て紹介できず残念です。

チュニジアが誇るものを教えてください。
参事官 なるべく個人的な意見で話しましょう。長い歴史を持っていることを誇りに思います。元来からオープンな性格で、外側の世界に興味を持っています。他言語を習ったり、外から来る人に興味を持ち、外に向けられた好奇心があります。どこの国の人も同じことを言うと思うのですが、私はチュニジアで育ち一度外へ出てチュニジアへ戻ると、海や砂漠の自然が美しくて文化にも多様な魅力があるチュニジアを誇りに思います。

チュニジア人になくてはならない習慣はありますか?
参事官 日本との共通点になりますが、畳のようなものがチュニジアにもあります。ござのようなものに座ってご飯を食べます。ふろしきも共通です。日本と全く同じで、贈答品を包んだりして持っていきます。
 絶対に欠かせないものは、ミントティーです。チュニジア人は甘いミントティーをよく飲みます。家族や友人も大事にします。食事を共に摂る事に重きをおいています。イスラム教の喜捨からきていると思いますが、分け合うことを大切にしています。例えば、カフェでサンドイッチを食べていて知り合いにあったら、たとえそれが少しでも分けてあげます。なのでいつも巨大サンドイッチを買わなきゃいけません(笑)。私はいつも4つのサンドイッチを買います。自分のがなくなると困るので(なくなっても喜んでもらえるのならハッピーですが)、ひとつは自分用に、あとは誰かに会ったらあげる用に買います。これは本当です(笑)。自己中心的なのは罪で、隣の人のご飯がないとか上着がないとかいうことがあってはいけません。

様々な文化のよいところをうまく吸収しているのですね。では、最後に弊社のお客様にメッセージを。
参事官 チュニジアは中東の国というよりもどちらかと言えばヨーロッパに近く、パリからは飛行機で2時間で着きます。平和主義なので治安もよく、気候、食事、人の温かさも非常に優れています。日本からの距離はありますが、一見の価値はあると思います。一度は訪問して下さい。ひとつの文化のみの体験ということはあり得ません。複合文化、歴史伝統があり、様々な顔をもつ砂漠は幻想的な風景「イングリッシュペイシェント」や「スターウォーズ」の映画の舞台にもなり数多くの監督を魅了しています。一度訪問した日本人からは、食事も好評いただいております。ぜひ自分の目でご覧下さい。

チュニジアのそよ風に乗せて、このメッセージをお届けします。      
(通訳/同大使館観光・文化担当 長倉加恵、 聞き手/金原まゆり)




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