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「魅惑のフィレンツェ至福の時」を過ごす
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イタリア・ルネサンス美術発祥の地であるフィレンツェは、今もなお輝く芸術の鼓動をとめてはいません。日時計のように街路に影を落とす大聖堂のクーポラ、巨像ダヴィデに守られたシニョーリア、詩人ダンテが「わが美しきサン・ジョヴァンニ」と呼んだ洗礼堂、ヴァザーリの回廊を背負うポンテ・ヴェッキオ。それらは生き生きとルネサンスの精神を現代に伝え、歴史に残る芸術の舞台を形作っています。
その華やかな舞台の上で、マザッチオやウッチェッロが力強い人物を創出し、フィリッポ・リッピやボッティチェッリが繊細優美な聖母マリアを描き出しました。その巨匠たちの足音が消えたあと、絢爛たる名作の数々はいくつかの美術館に収められ、芸術的生命を保っています。中でもメディチ家ゆかりのウフィッツィ美術館、ピッティ宮殿内のパラティーナ美術館は、珠玉の名画を集めたフィレンツェ美術の心臓部と言えます。
2005年3月、この初期ルネサンス絵画多数を所蔵するウフィッツィ美術館と、ラファエッロの傑作群を展示するパラティーナ美術館の貸切特別見学を実現することになりました。とくにボッティチェッリの名作「プリマヴェーラ」がある広間では、私が初期ルネサンス絵画について総合的な解説をします。ルネサンスの実作品に囲まれた至福のとき、芸術の鼓動は確実にわたしたちの胸にとどき、響くことでしょう。
明治学院大学講師 塚本 博
2004〜2005年度 魅惑のフィレンツェのツアーは終了しました。
塚本 博 氏(つかもと・ひろし)
1950年東京生まれ。
早稲田大学大学院文学研究科美術史学修士・博士課程修了。西洋美術史専攻。
現在、明治学院大学講師、国際基督教大学講師。朝日カルチャーセンター講師。
主な著書:「イタリア・ルネサンス美術の水脈」
訳書:E.カメザスカ「マンティーニャ」G.フォッシ「フィリッポ・リッピ」
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