ASIA(アジア)
ヤンゴンのシュエダゴンパゴダは金色に輝き、荘厳で、老若男女を惹きつけてやまない。運転中にパゴダ(仏舎利)を見つけてハンドルをはなし、祈りをささげて事故を起こしてしまうのが、ミャンマーという国柄である。シャン洲のインレー湖では、インダー族が足で櫓を漕ぎ、立ったまま漁にいそしんでいる。藻を集めて浮き畝を作り、トマト水耕もやっている。静かな村も、五日ごとに市が立ち、黒装束のパオ族など各民族が集まってきて、活気づく。
アジアの路地は一見の価値あり。子供たちが石ケリや縄とびをしている。天秤棒の物売りもやってくる。洗濯をしていたり、昼寝をしていたり、生活を垣間見ることができる。路地から雑踏に出ると屋台が並ぶ。麺、ぶっかけ飯、炒めもの。肉、魚、野菜。みんな新鮮でおいしそう。驚くほど安い。注文するとサッと出てくる。ヤンゴンでは水売りが出ていた。二千を超えるパガン(ミャンマー)のパゴダ群や壮大なアンコールワット(カンボジア)などの仏教遺跡も、大変素晴しいが、街の生活臭がたまらなく魅力的。中国では、大陸でも香港でもマカオでも、麻雀卓を囲んでいる老人たちをよく見かけた。牌は大ぶり。大きな湯のみでお茶を飲んでいる。大道将棋も盛んだ。今度こそ仲間入りしたい。
  
 
SOUTH AMERICA(南アメリカ)
いざ、イグアスの滝へ
大地の恵み”太陽“が僕の目を覚ました。これが「ダス・カタラタスホテル」宿泊時の私の日課だ。ホテルから南米の驚異と称されるイグアスの滝までは僅か60秒足らずだ。朝特有の柔らかい光が滝の水しぶきを優しく包み込み幻想的な空間を演出し、時には虹も加わりその美しさを一層引き立てる。大迫力で厳しい面ばかりを見せるイグアスの滝が唯一優しい顔を見せる一番好きな時間だ。
「おお!」という歓声が機内のあちこちであがり、乗客が飛行機の小さな窓に殺到する。私もその声につられて眼下を覗き込む。見渡す限りのジャングルに突然、ぽっかりと口を開けた世界最大級の瀑布、イグアスが現われる。膨大な水しぶきをあげるその姿はまさに圧巻だ。
イグ=水・アス=大きい、という文字通りの意を持つイグアスの滝、最大の見所は「悪魔ののどぶえ」と称される滝だ。アルゼンチン側の遊歩道を歩き、滝の落下を真上から覗き込むことができる絶好のポイントへ。風向きによっては全身ずぶ濡れになるが、日差しの強いイグアスでは返って心地よい。まさに自然の驚異ともいうべき光景を肌で感じることのできる場所だ。
「南米大陸」は自然遺産・文化遺産の宝庫。この果てしない”そのままの自然を“確かめる旅もいい。
(大和 大輔)
  
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