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旅なかま 11・12月号

特集 世界のお祭り
特集 世界のお祭り
特集 世界のお祭り
リオのカーニバルより

SPAIN(スペイン)

スペインの熱狂を体感バレンシアの火祭り

 ヨーロッパに数多くある祭の中でも特にスペインらしい色があるのは「バレンシア・サンホセの火祭り」。「サンホセ」とはヨセフつまりイエスキリストの父親。昔からサンホセの日(3月19日)に大きな焚き火をする習慣があり、その際に張子の人形を火の中に入れたのが由来と言われています。
 なにはともあれこの祭で壮観なのは約600ともいわれる巨大な張子人形が広場に埋め尽くされること。そして毎晩深夜に大規模な花火が打ち上げられ、人々は朝まで祭典の熱狂に酔いしれ、民族衣装を着た人々のパレードがあり、祭りの高揚感に覆われます。そして最終日にはコンテストで優勝したもの以外の張子人形全てに火が付けられ、街全体が炎に覆われます。この祭りの時期つまりサンホセの日、バレンシアの街はスペインで、いや世界中で最も熱くなるのです。世界中に数多くある祭典でも、最終日の祭りのクライマックスは一種独特。他の街で、他の国では決して味わうことのできないバレンシアのみが持つ特権です。このクライマックスをもって、スペインは春を迎えるのです。

スペインスペインスペイン

FRANCE(フランス)

カーニヴァル(謝肉祭)古今東西

 カーニヴァルは、ラテン語の俗語で「カルネ・ヴァーレ(肉よさらば)」から由来すると言われています。それはイエス・キリストが荒野で悪魔と戦い、修行したことを偲んで、復活祭(イースター)までの約40日間、肉食を断つことからきています。要は、カーニヴァルとは、「しばらくお肉が食べられないし、賑やかなこともできないから、その前に思いっきり、食べて飲んで楽しんでおこう」というものです。

町中が花でいっぱい ニースのカーニヴァル

 ニースのカーニヴァルは、1294年に遡ることができる、歴史のあるものです。現在のような形になったのは1873年からで、はりぼての人形や、山車などが登場するようになりました。
 今では、山車から合計10トンもの花が投げられる「花合戦のパレード」のほか、夜の「イルミネーション・パレード」など、実に豪華絢爛になっています。

スペインスペインスペイン

ITALY(イタリア)

仮面舞踏会 ヴェネチアのカーニヴァル

 ヴェネチアのカーニヴァルも起源は古く、11世紀に始まると言われています。一度衰退しましたが、1979年に復活し、特に「仮面」と華やかな衣装で有名です。
 実はあの扮装は、「ペストが感染しないようマスクとガウンをつけた中世の医者」だという説、あるいは「共和国時代に実在した身分を伏せた乞食」だという説など、いろいろありますが、要は仮面によって、社会的身分から解き放たれ、自由になれる・・ということでしょう。さすが、異端者も異教徒も、全て受け入れてきた国だけのことはあります。
 普通観光客として訪れると、見物するだけでお祭りには参加できませんが、ヴェネチアは違います。カーニヴァルの期間、街中でフェイスペインティング(お化粧)をしてもらい、仮面をつければ、誰でもお祭りに「参加」できるのです。こんなところも、大きな魅力の一つといえます。

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BRAZIL(ブラジル)

世界最大級の祭典 リオのカーニヴァル

 世界中から観光客が集まるリオのカーニヴァルですが、やはり主役は地元の人々。心の底から音楽を愛し、骨の髄までラテン気質の彼らの圧倒的な情熱に包まれて観戦する一夜は決して忘れることのできない思い出になります。
 もともとは宗教行事ですが、ここラテンアメリカではアフリカ大陸から連れてこられた黒人たちの影響を大きく受け、現在のカーニヴァルが誕生しました。
 エスコーラと呼ばれる3千人から4千人で成る各チームが約650mの花道をサンバのリズムに合わせ、何らかのテーマに沿った演出で行進をする、まさに動く芸術といったところ。踊り手の飛び散る汗、表情の変化、趣向を凝らしたコスチュームの数々を眺めているとサンバのリズムに自然と身体が揺れてきます。感じるままに身体を揺らせばいいのです。踊り手と一体化するこの瞬間が何とも心地良い。
 世界最大級の祭典「リオのカーニヴァル」の本当の魅力を感じてください。

(大和 大輔)

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