朝日サンツアーズ
朝日サンツアーズの旅とは ツアー紹介 旅行説明会 お薦めの旅 旅なかま
サイトマップ サブメニュー お問い合せ 利用規約 サイトマップ  
旅なかま 2月号

カナディアンロッキーのワイルドフラワーの魅力
カナディアンロッキーのワイルドフラワーの魅力
カナディアンロッキーのワイルドフラワーの魅力

 この記事を書くにあたって自分に問い直してみました。「カナディアンロッキーのワイルドフラワーの魅力ってなんだろう?」と。花の種類?群生?花期?珍しさ?もちろん種類も多く、場所によっては考えられないぐらいのワイルドフラワーの群生が見られますし、珍しい花もたくさんあります。ただ、それは魅力の一要素を担っているだけで、ある意味どこの場所でも同じ様な事が言える筈です。それでは、一体カナディアンロッキー固有、もしくは特有の魅力とはなんでしょうか。
 第一の魅力は「ワイルド=野生≠フ状態に花々が存在し、また、そのワイルドな面積が途方もなく大きい」ということです。
 カナディアンロッキー自体の面積は約18万平方キロにもなり、日本の約半分の面積を占めます。その中でも、一般的なハイカーが訪れる場所は、カナダ政府によって国立・州立公園に制定されており、その面積は合計で約2万3千平方キロ、北海道の約4分の1に相当します。その国立・州立公園内では自然が本来の姿を保てる為に様々なルールが決められており、厳しく管理がされています。その結果、ハイキング道から見ることのできる花々は、それら本来の姿を維持しており、まさにワイルドフラワーと呼ぶに相応しいのです。
 第二の魅力は「カナディアンロッキーは高緯度に位置する為、比較的低い標高でも高山植物が観察できること」です。カナディアンロッキーは北緯51度前後に位置します。これは北海道よりもさらに北の樺太とほぼ同じになる為、年間を通して気温が低く、湿気がありません。この高緯度に位置することにより、一般的には高山に育つとされる植物も、ハイキングで訪れることの多い標高1500〜2000m付近でも普通に見ることができるのです。
 いきなり結論めいてしまいましたが、地理的環境プラス歴史のある国立公園のシステムという二つの要素が上手く融合し、他のどの場所でも真似をすることのできない環境で、ワイルドフラワー観察を楽しむことができるのです。
 それでは、具体的にカナディアンロッキーのワイルドフラワーを見て行きましょう。カナディアンロッキーは山脈の複合体であり、南北に1450km、東西には150kmの幅を持つ巨大な山群です。一般的な花期は6月初旬から8月中旬とされていますが、これだけ規模の大きい山群ですから、例えばロッキーの南に位置するウォータートン・レイクス国立公園やバンフから北に約300km離れているが標高が低いジャスパー国立公園の一部などは、5月中旬から春の花であるラン科でホテイランの仲間、サクラソウ科で日本では見ることのできないシューティングスター、キンポウゲ科のプレーリークロッカスなど、沢山の花々を楽しむことができます。6月初旬〜中旬にはほとんどのハイキング道から雪も消え、標高の高い場所に訪れることができるようになり、観察できる花の種類も増えます。ラン科のアツモリソウの仲間を観察するのも一番良い時期となります。6月中旬〜7月上旬には、黄色いカタクリの全盛期となり、バンフ国立公園にあるヒーリーメドウのカタクリの群生は、訪れるハイカーを圧巻させます。7月中旬からは真夏の花であるリンドウやキクの仲間、その他様々な色の花が咲き乱れ、いよいよハイシーズンとなります。8月も中旬になると一般的な登山道から観察できる花々は減っていきますが、ヘリコプターで入山するタイプのハイキング、例えばアシニボイン州立公園などでは、まだまだアルパインメドウに広がるワイルドフラワーの群生を観察することができます。
 以上のように、広大な面積を誇るカナディアンロッキーだからこそ、時期を選ばずワイルドフラワーを観察でき、何度訪れても前回と違う場所を発見でき、決して飽きることのないハイキングを楽しむことができるのです。
 昨夏、日本から訪れていただく皆様のお役に立てればと思い、日本語の花の本『カナディアンロッキーの高山植物』を出版しました。ハイキングシーズンの間はお客様と一緒に、この本を見ながらハイキングを楽しみ、毎回新しい発見をしています。皆様も是非、カナディアンロッキーを訪れ、ワイルドフラワーの魅力を満喫して下さい。





秋山裕司

秋山裕司 (あきやま ゆうじ)
カナダ山岳ガイド連盟公認 ハイキングガイド

1975年生まれ。5年間のコンピュータ会社勤務を経て2002年カナダへ渡る。2003年からハイキングガイドを始め、夏はハイキングガイド、冬はスキーパトロールとして年間を通じて山を楽しんでいる。
2005年冬にクラックスパブリッシングを設立し「カナディアンロッキーの高山植物」を出版。現在は、カナディアンロッキーの動物、鳥類をまとめた本を執筆中(2008年出版予定)本の購入はこちらから可能です。
http://cruxpublishing.com


前のページへ  



お申込・問い合わせ:03-5777-3377(海外旅行)/03-5777-6688(国内旅行)
営業時間:月〜金(09:30〜18:00)/ 土・日曜・祝日 休業
メール:webmaster@asahi-suntours.co.jp (海外旅行)/ cus@asahiryoko.co.jp (国内旅行)
 
↑このページの先頭へ

Copyright(C) ASAHI SUN TOURS 2004 All rights reserved.