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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2013年08月23日

旅するもの書き江藤詩文の世界食べある記Vol.4 inオーストラリア

〔本稿は会員誌『旅なかま』2013年9月号に掲載されたものです〕
ご新規のお客様には見本誌を無料でお送り致しますので、こちらのフォームからお申込みください。その際、「旅なかま9月号希望」とご記入下さい。なお、部数に限りがございますので、お早めにお申込みください。

自由闊達な作り手たち

キンキンに冷えたスパークリングワインと、ひと口サイズのアミューズに続いて登場したのは、ぷるぷるとやわらかそうなミルキーホワイトの牡蠣。完熟したパッションフルーツのピュレを詰めたスポイトが、横に添えられています。
『生牡蠣といったら、くし形のレモンか刻んだエシャロットの入ったビネガー』という王道をあっさり飛び越えたのは、弱冠22歳のジェイムス料理長。さらさらの金髪の頭頂部をちょこんと結び、まだあどけなさの残る顔に、いたずらっぽい笑みを浮かべています。

ワインは全部で6杯も飲みました!

ワインとフードのペアリング

テイスティングも気軽にできます

彼が牡蠣に合わせて選んだワインは、やや甘さが勝った白ワインのリースリングでした。「今日の牡蠣は、ミネラル感よりクリーミーな甘みを強く味わえます。だから牡蠣をクリームと考えて、南国フルーツのフレーバーを加え、ワインもフルーティなタイプを組み合わせました」と、ジェイムス。
『生牡蠣にはシャブリ』というちょっと古くさい定説も、『ワインは生の貝類の磯くささを強める』といった食通のうんちくも、軽くすっ飛ばした奔放なセレクトは、若さの勢いと相まって、自由な雰囲気が気持ちいい。なんだかわくわくします。
ここは、オーストラリアのワイナリーにあるレストラン。オーストラリアのワイナリーは、おつまみもあるテイスティング・バーやワインを引き立てる料理を出すレストランを併設していることも多く、それぞれが思い思いに、型にはまらない『ワインと料理の組み合わせ』を提案しています。
多くのワイナリーは、ふつうの旅行者が予約しないで訪れることができます。ニューワールドのワインゆえ、お値段もお手ごろ。そのため、ワインの専門家ではなく、世界各国の「飲み歩き好き」が集まり、料理の流行の情報交換をするなど、食いしんぼの社交場にもなっていました。
料理人が遊び心を発揮すれば、ワイン醸造家もまた型破りになるのでしょうか。大中小のワイナリーが切磋琢磨し、ユニークで個性的なワインを醸しています。多文化を受け入れる『マルチカルチャー』なオーストラリアらしい懐の深さ。それが、いきいきとした味覚を生み出していました。

美食家が集まる憧れの寝台列車

ザ・ガン鉄道のオーストラリア料理

その創作性豊かなのびのびとした料理は、寝台列車「ザ・ガン鉄道」の車内でも味わうことができます。
アデレードとダーウィンを結んで大陸を縦断するザ・ガン鉄道は、インディアン・パシフィック鉄道とともに、オーストラリアを代表する長距離列車。これに乗車して、『アウトバック』と呼ばれる荒涼とした赤い大地を駆け抜け、世界遺産ウルル(エアーズ・ロック)へとアプローチする……。それは鉄道ファンだけに限らず、世界中のツーリストが夢見るルートなのです。
夕暮れどき、ラウンジ車や食堂車は、夢を実現した喜びでいっぱいの世界各国の旅行者で、華やかにざわめいていました。ディナーは、前菜、メイン料理、デザートの3皿からなるコース仕立て。メイン料理のいちばん人気は、ザ・ガン鉄道の看板メニュー「オーストラリア産ビーフのステーキ」です。ザ・ガン鉄道オリジナルラベルをまとったシラーズの赤ワイン・ソースがかかっていて、このワインとのペアリングがおすすめとか。ランチもコース料理です。
キッチンを取り仕切るシェフは、やっぱり若くてエネ
ルギッシュ。冒険心にあふれています。日々進化する新しいオーストラリア料理とワインのペアリングで、オーストラリアらしいのびやかさを味わってみませんか。

取材協力:オーストラリア政府観光局 撮影:江藤詩文

プロフィール 江藤詩文

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投稿:朝日インタラクティブ