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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2015年01月22日

旅なかま1月号 原点を訪ねてリヨンとブルゴーニュ三つのレストランを巡る

〔本稿は会員誌『旅なかま』2015年1月号に掲載されたものです〕

ご新規のお客様には見本誌を無料でお送り致しますので、こちらの資料請求からお申込みください。その際、「旅なかま1月号希望」とご記入ください。なお、部数に限りがございますので、お早めにお申込みください。

原点を訪ねてリヨンとブルゴーニュ三つのレストランを巡る 12世紀に遡る歴史をもつクロ・ド・ヴジョーの葡萄畑とシャトー 画像提供:ATOUT FRANCE
「ラ・ピラミッド」のアンリルー氏
「ベルナール・ロワゾー」レストラン内装
ブルゴーニュ地方の中心ディジョンの市場にて
エッフェル塔 フランス国旗
ブルゴーニュ地方の地図

山本麗子先生と行く《口福の旅シリーズ》で、「私の原点・リヨン『ピラミッド』訪問と豊穣のブルゴーニュ」が実施されました。(2014年10月21日発・9日間)

20名のお客様と共に、ブルゴーニュ地方とローヌ・アルプ地方の中心リヨンで、『ポール・ボキューズ』『ラ・ピラミッド』『ベルナール・ロワゾー』3つの星つきレストランを訪ねる旅でしたが、中でもリヨンの『ラ・ピラミッド』は、山本麗子先生が常々「私の原点」とおっしゃる大切な、思い出深いレストラン。料理研究家として、またクッキングプロデューサーとして大活躍される先生の原点とは?同行した添乗員・小泉緒理枝(こいずみおりえ)が伺いました。

聞き手:今回は先生の料理研究家としての原点となったレストランを訪ねるという企画で、リヨンとブルゴーニュを起点として「ポール・ボキューズ」「ラ・ピラミッド」「ベルナール・ロワゾー」という3つ星と2つ星のレストランを巡りました。約40年ぶりにお訪ねになって、どのような感想をお持ちになられましたか?

山本麗子:そうですね、「ポール・ボキューズ」は私が訪れた当時は旅籠屋風のレストランでしたが、ポール・ボキューズ氏の「料理人とは他人に大きな喜びを与えること、レストランは劇場だ」という理念のもと、リヨンの美術学校の生徒さんのアイディアで、モダンで華やかな建物に変わっていました。味も40年前に来た時より進化して、更に洗練された料理になっていますね。今回も40年前に戴いた「スズキのパイ包み」がメインとして提供されました。勿論、40年前にも衝撃を受けたのですが、今回のスズキは大人数用に用意されたものでしたから、更に大きくて脂がのっていて美味でしたね。パイは相変わらずパリパリで心地よく、ソースはトマトを加える工夫がされていました。これが、程よい酸味を生み出しているんですね。バランスが良くあっさりと頂けました。

「ポール・ボキューズ」スズキのパイ包み
「ポール・ボキューズ」レストラン外観

「ラ・ピラミッド」は、ポール・ボキューズ氏が師と仰ぐフェルナン・ポワン氏のレストラン。若い時に憧れて憧れて訪れた時と同じように、レストランに近づいてきた時からドキドキ、ワクワク感が高まりました。

40年前に泊まったプチホテルと、広場にあるピラミッド型のローマ時代の遺跡を目にした時は、懐かしさで胸が一杯になりましたね。レストランはモダンに変わっていたのですが、料理も建物同様、更に洗練された素晴らしいものでした。

現在のシェフは、ポワン氏の後を継いだパトリック・アンリルー氏。彼が作ったデザートのタルトタタンは飴色のリンゴの照りが美しく、ようやくここに来ることが出来て良かったと、心から思わせてくれる味でした。

リヨン近郊、フランスで最も美しい村の1つで、中世の佇いがよく残るペルージュ
「ラ・ピラミッド」タルトタタン

実は、「ラ・ピラミッド」は、私のお菓子つくりの原点です。40年前、ここ「ラ・ピラミッド」の「タルトタタン」を頂いて、何と美味しい林檎のデザートがこの世の中にあるのかと衝撃を受け、どうしてもお菓子を作ってみたくなり、それからお菓子の道に入ったのです。つまり「ラ・ピラミッド」の「タルトタタン」は私のお菓子作りのルーツともいえるデザートなのです。当時、まだ東洋人が珍しかった頃でした。まして、私は一生懸命お金を貯めて、やっと「ラ・ピラミッド」にたどり着いたような状態でしたから、丁寧に応対してもらえるとは、全然期待していなかったのです。ところが、ポワン氏の夫人は、私の手をとって優しく席までエスコートしてくれました。この時、レストランというのは、料理の味だけでなく、温かいおもてなしも大切なのだと、心から思ったものです。そういった意味でも私の原点と言えます。ポワン氏は、その後、ポール・ボキューズ氏やベルナール・ロワゾー氏など、多くのシェフから師と仰がれ、彼らを育てましたが、そういったおもてなしの心も確実に受け継がれていると思いますね。

今回の山本麗子さん同行の旅で2泊したシャトー・ドゥ・シャイィ。ブルゴーニュ地方の中心、広大な緑の中に佇むシャトーホテルで、2015年同ホテルに滞在する一般募集ツアーを企画中です。(※山本麗子さんは同行されません)写真提供:Chateau de Chailly

「ベルナール・ロワゾ―」は、まるで彼が今でも生きてここにいるよ。と、言っているようなお店でした。モダンな設備を取り入れながらも、古き良き時代の旅籠屋の雰囲気を保っているレストランでした。マダムがロワゾ―氏亡き後、どれだけ頑張ってきたか、よく伝わってきましたね。隅々までマダムの気配りが行き届いていましたし、料理もさすが三ツ星と意表をつくお皿の数々。最後のデザートは、あまりの美しさに息をのむほどでした。お料理も建物も素敵ですが、お庭も見事。レストランを愛し、ロワゾー氏が築いた伝統を守るというマダムの矜持が伝わってきました。

「ベルナール・ロワゾ―」ロワゾー夫人と
リヨン/旧市街と丘の上のフルヴィエール教会

聞き手:先生には、これまでも世界各地を訪ねる旅など、企画していただいています。先生にとってのフランスは?

山本麗子:今回はリヨンからブルゴーニュ地方を巡る旅でした。ブルゴーニュの葡萄畑は葉の色が黄金色に輝き、朝靄の中から秋色に染まった木々、草を食む白い牛が姿を現す景色が広がり、心が洗われる思いでした。私にとってのフランスは何十回と回を重ねてもまだまだ通いたい本当に好きな国です。

(聞き手:同行添乗員・小泉緒理枝)

Profile

料理研究家

[クッキングプロデューサー]

台湾で生活をした両親の影響で中国料理に目覚め、今も年に数回中国に出掛ける。20代にフランス料理を食べ歩き、リヨンのピラミッドで衝撃的なタルトタタンに出会い、ケーキ、デザートの道に入る。1994年、長野県北御牧村(現在の東御市)に移住し、自宅で料理、お菓子教室を主宰。楽しく作って楽しく食べよう!をモットーとして、日々の生活をすべて楽しむことにしている。 キャバリアとチワワのおてんば娘のママでもあり子育て奮闘中!

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投稿:朝日インタラクティブ