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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2012年03月07日

2012年3月 7日 旅なかま2012年3月号 「今年は私たちの国へお越し下さい!」

〔本稿は会員誌『旅なかま』2012年2月号に掲載されたものです〕
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間もなく春到来!いよいよ本格的なヨーロッパの旅行シーズンがスタートします!
 そこで、各国の政府観光局の方々に、最新情報、とっておきのお薦め情報をお聞きしました。
お伺いしたのは次の4つの質問。
今年お薦めスポット・イベントは?
まだあまり知られていないけれど、ぜひ訪ねて欲しい小さな街は?
自分が暮らしてみるならどこの街?
国で一番誇れるものは?
なお、各国の最初の言葉は、その国の「こんにちは!」です。 では、中欧からスタートです。

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チェコは音楽の国。いつもどこかで音楽会が開かれています。チェコ最大のクラシック音楽祭は「プラハの春音楽祭」で毎年5月12日から約3週間にわたり開催されます。他に世界遺産の城内で演奏を堪能できる野外音楽祭「スメタナのリトミシュル音楽祭」、プラハで開催される国際ロマフェスティバル「カモロ」等、様々な分野の音楽が楽しめます。

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東ボヘミア地方に位置するリトミシュルは、歴史ある落ち着いた雰囲気漂う世界遺産の町。ここで生まれたスメタナの名を冠した「スメタナのリトミシュル音楽祭」は国内最大の野外クラシック音楽祭。スグラフィットによる美しい装飾のルネサンス様式のリトミシュル城は音楽祭の会場にもなり、音響の良さとともに世界遺産の中で行われる音楽祭は注目の的です。
南ボヘミア地方チェスキー・クルムロフはヴルタヴァ川の湾曲した場所にある小さな町ですが、丘の上に建つお城は国内第2の大きさを誇ります。城から見る歴史的な町並みはロマンチックな香りにあふれていて、城内や庭園は往時の優雅さを忍ばせます。夏の夕暮れに川沿いのテラスでヴルタヴァ川の流れと夕日を見ながらのんびり食事を楽しめば、昔ながらのヨーロッパ気分を満喫できるでしょう。
チェコは歴史や伝統を重んじると同時に進取の気鋭に溢れています。それは歴史的な町並みがよく保存されていると同時に、現代建築も同じ空間に息づいているという景観によく現れています。音楽や演劇などの文化面でもそう言えるでしょう。未来を志向しつつ、古き良きヨーロッパの雰囲気を堪能してみませんか。

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北東ハンガリーのブック山地はブナの森林におおわれ、古くから林業が盛んで、木材の輸送のため森林鉄道の路線が張り巡らされていて、今でも4つの路線が営業しています。中でもミシュコルツ市内から保養地リラフレドまでのリラフレド森林鉄道は鉄橋やトンネル、ブナの森を駆け抜ける、素敵な路線。車掌さんがどのように検札するかお楽しみに!ちなみにブック山地の「ブック」とはブナのことです。

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ドナウの下流に広がる平原にひときわ輝く刺繍やパプリカの町、カロチャ。地方ごとに異なるモチーフを持つ刺繍の生産地がありますが、ここのモチーフの特徴は平原に咲く草花やパプリカ。原色に近い糸を使いながら、巧みに手作りされた作品は、優しく見る人を引き付けます。刺繍作りは農業生産の盛んなこの町で冬の内職として始まり、娘の嫁入り衣装や道具として受け継がれてきました。繊細な刺繍をぜひ手にとってご覧ください。
当たり前のようですがブダペストを急がずじっくりご覧ください。特に一つ一つがハンガリーオリジナルのアールヌーヴォー建築のデザインは見もの。お勧めは工芸美術館と旧郵便貯金局。もう一つ見ていただきたいのが、国会議事堂。厳しい予算事情の中で、ここだけは予算制限なしで建築されました。中も外も必見です。
ハンガリーはワイン生産国。ワインのおいしい国は料理が美味しいものです。国内には貴腐ワインの産地トカイを含め22のワイン生産地があり、リーズナブルな値段で美味しいものをお召し上がりいただけます。また、パプリカ調味料を使った料理も日本人の口によく会いますよ。

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今年は北ドイツがお勧め。特に5月中旬~下旬の菜の花の時期は、あたり一面黄色い絨毯に覆われます。背の高いダイナミックな菜の花は日本では見られない規模。SLモリー号に乗って楽しむのもお勧め。北ドイツではおいしい魚料理にも出会えます。また水辺のノイシュヴァンシュタイン城とも言われるシュヴェリン城は、写真撮影の絶好のポイントです。

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シュヴァルツヴァルト(黒い森)の中の中世の町ゲンゲンバッハは、クリスマスマーケットでも有名。絵に描いたような城壁の町並みとバーデンワインがおいしい町です。東部ではナウムブルクがお勧め。ロマネスクとゴシック様式が混在する大聖堂の堂々たるたたずまいと、大聖堂の周りを囲む家並みが美しい城下町(?)です。
ドイツ随一の大都市ベルリン。博物館島をはじめとする美術館・博物館の散策、新旧混在する建築物、教会でのオルガンコンサートからベルリンフィルハーモニーのコンサートととにかく予定を立てずに思いつきで一日を過ごしたいですね。
ドイツは英語名でGermany。国名にたくさん(many)という言葉が入っています。スラブを感じる東部、スカンジナビアを感じる北部、アルプスを感じる南部と、様々な顔を持つ国。何度訪れても、何度でも新しい感動に出会える国です。

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全線開通してから今年で100周年を迎えるユングフラウ鉄道は、これまでに約2300万人を超える観光客を乗せて走り続けてきたスイスで最も有名な登山鉄道。2001年にアルプス初の世界遺産として登録されたユングフラウ地方は、名作『アルプスの少女ハイジ』のモデルになった地域です。名峰の眺望と高山植物、登山鉄道を同時にカメラに収められるのも魅力です。
アルプス最大・最長のアレッチ氷河(約23km)は周辺の山々とあわせて世界遺産に登録されています。その観光拠点のひとつ、リーダーアルプ。ガソリン車乗り入れ禁止のカーフリーリゾートで、氷河特急ルート上のメレルよりロープウェイで約15分。夏はハイキング、冬はスキーリゾートとして人気があります。360度の絶景と眼下の氷河を楽しめるエッギスホルン展望台もおすすめ。リーダーアルプからロープウェイや列車を乗り継いで是非足をのばしてみて下さい。

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ブレガリア谷は豊かな自然と素朴な暮らしが息づく秘境の地で、山に囲まれた深い谷底に点在するかわいい村が特徴的。観光の中心であるソーリオは、セガンティーニが「天国の入口」と称して愛した美しい村。この一帯にはヨーロッパ最大級の栗林があり、栗を乾燥・薫製にして保存する伝統が残っています。
ヨーロッパの真ん中に位置するスイスは、九州とほぼ同じくらいの面積でありながら、4つの国語を持ち、ミニチュアヨーロッパとも言われています。四季折々に移り変わる自然風景も魅力。また、国内生産量の約1%しか輸出されない稀少なスイスワインと、言語圏によって異なる料理も旅の楽しみのひとつです。是非この機会に、ひと味違ったスイスを体験されてみてはいかがでしょうか?

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今年はイタリアを舞台にした邦画が公開されます。まずは古代ローマの浴場と日本の風呂文化をテーマにしたコメディ「テルマエ・ロマエ」。イタリアには各地に温泉=テルメがありますので、イタリアのテルメ巡りはいかがでしょうか。もう一本の映画「ホタルノヒカリ」では新婚旅行の行き先としてローマが舞台になっています。今も昔も「ローマの休日」は定番の人気と言えるでしょう。ロマンチックな旅はぜひイタリアで!
「ドローミティの女王」と呼ばれるコルティーナ・ダンペッツォは都会の喧騒を離れてのんびり散策するには最適な街。雄大なアルプスの景観を楽しみながらの山歩きやショッピングを兼ねた街歩きなど、きれいな空気の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。アルプスの山あいの小さな街とはいえ、優雅で洗練された雰囲気は訪れる人を魅了します。
個人的にはシチリアの街々がお勧めです。世界有数のリゾート地であるタオルミーナは世界中の観光客の憧れの街。美しい海岸線やエトナ山を望む風光明媚な場所でのんびり滞在するには最適な場所。イゾラ・べッラから小型ボートで海岸沿いや洞窟を巡ることも。また、特産のレモンやオレンジ、ワイン、新鮮なシーフードはぜひ現地で味わってほしい美味しさです!
イタリアは何と言っても世界遺産の登録数がNo.1の国です。47を数える世界遺産の中にはローマの遺跡や神殿、ルネッサンス芸術、中世の街並み、美しい自然風景など、多彩な魅力でいっぱいです。その中でも世界遺産巡りはイタリアの旅の楽しみの醍醐味と言えるでしょう。

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やはり、バルセロナのサグラダ・ファミリアは、スペインに行くなら必ず見ておきたい観光スポット。日本人彫刻家外尾悦郎さんが手がけ世界遺産に認定された生誕の門の彫刻も、同じ日本人としてぜひ確認しておきたいですね。修復が終了しライオンが元に戻ったアルハンブラ宮殿のライオンの広場も、今年は注目です。
マドリッド州のチンチョンは、風情がある素敵な小さな村。アンダルシアの白い村とは違い茶色いものが目立つのもマドリッド近辺の内陸部の特徴です。村の中心・円形のマヨール広場、チンチョン産のニンニクがぶら下がっている様子など、ぜひ写真に収めたい光景。8月の夏祭りにはこの広場が闘牛場として使われることも!
四季の魅力があるスペインでは、やはり季節に応じて旅のスタイルを変えたいもの。冬はコスタ・デル・ソル。スペイン南部沿岸なので、冬でも比較的温暖。なかでも大都市マラガには、ピカソの美術館が2つも!白い村ミハスなどアンダルシアの観光地にも足を延ばすのも便利。夏はセゴビア。マドリッド北部に位置するため、夏でも朝晩は涼しめ。県庁所在地でありながら、こじんまりとしていて、暮らすように旅するにはお勧めの街。

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ヨーロッパの中で唯一8世紀に渡ってイスラムの支配を受けた国で、イスラム様式含んだ他の国にはない独特の文化背景が最大の魅力。またその支配が及ばなかった「北部グリーンスペイン」もまた東西に貫く「巡礼の道」とともに別の新しいスペインのイメージとして最近人気沸騰ですよ。

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2012年はジャンヌ・ダルク生誕600年。ドンレミ・ラ・ピュセル、シノン、オルレアン、ランス、コンピエーニュ、ルーアンなど、英仏百年戦争末期に現れた救国の少女の足取りをたどりながらゆかりの地を訪ねてみてはいかがですか。オルレアンでは1429年のジャンヌによる街の開放を記念して例年5月7日、8日に祝典がありますが、今年は行事が目白押しなため5月12日、13日に行われます。
南西部のアルビは2010年に世界遺産に登録されました。レンガの建物でできた旧市街にはバラ色の街の異名があります。一帯で13世紀ごろ隆盛した異端のカタリ派を鎮圧するために教会はアルビジョワ十字軍を結成。後に司教都市となり、大聖堂が作られました。厳めしい外観と色鮮やかな内部の対比が印象深い教会です。画家トゥールーズ・ロートレックの故郷で、元司教館を改装した美術館は、今年4月より新装公開されます。

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季節を問わず、また何度訪れても飽きることのないパリをお勧めします。昼に夜に道行く人を眺めて流行や街の移り変わりを楽しんだり、ゆっくりと時間をかけて美術館で優れた作品と向き合うことは帰国後も長く心に残る思い出となるでしょう。昨秋新装されたオルセー美術館ポスト印象派コレクションフロアも注目です。パリが持つ懐の深さは視点やテーマを持って訪ねるのに最適なのではないでしょうか。
無形文化遺産に指定されるほど強いフランス人の食へのこだわりには脱帽します。ワインなど郷土の酒と料理は千差万別で、食材の生産から食事の場面にいたるまで、食に関わる人々の熱い思いは旅先でも十分に伝わってきます。一口のパンで幸せな気分にもなれます。

お気に入りの国も、知らなかった国も、今年ならではの魅力がたくさん。
「2012年のヨーロッパ」をお楽しみ下さい。

投稿:朝日インタラクティブ