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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2020年01月29日

《特集》名手を輩出した歴史ある 国際ピアノコンクールで 未来のスターに出会う旅

 

 

Profile


高坂はる香

音楽ライター。大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005 年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行う。2011 年よりフリーランスで活動。雑誌やCD ブックレット、Web 媒体で記事を執筆。また、ポーランド、ロシア、アメリカなどで国際ピアノコンクールの現地取材を行い、ウェブサイトなどで現地レポートを配信。浜松国際ピアノコンクールでは、第8回から公式ライターを務める。また、現在も定期的にインドを訪れ、西洋クラシック音楽とインドを結びつけたプロジェクトを計画中。著書に「キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶」(集英社刊)。
HP:「ピアノの惑星ジャーナル」はこちらから>>

 

 アルゲリッチ、ポリーニ、ツィメルマンなどの巨匠、トリフォノフやチョ・ソンジンといった大活躍中の若手たち。こうした人気ピアニストの多くが、かつてコンクールという場に挑み、優勝をきっかけに音楽家として評価されるに至りました。そんな躍進の瞬間を目の当たりにできるのは、コンクールを聴く喜びの一つといえるでしょう。

 さらに、実力あるピアニストがキャリアをかけて挑戦するようなハイレベルなコンクールでは、結果にかかわらず、自分の音楽的趣味にぴったり合う、まだ世界に紹介されていない才能と突然出会えることもあります。そこには、目当ての演奏家や曲目を聴きに行く一般的なコンサートとは、また違った楽しみがあるのです。

2020年は、数年に一度開催される世界最高峰のコンクールがいくつも重なる年。とくに5月は、二つの大コンクールが同時期に開催されます。

 その一つが、ベルギー王室の支援のもとブリュッセルで行われる、 エリザベート王妃国際コンクール。毎年各部門が開催されますが、今年はピアノの年。数ある国際ピアノコンクールの中でも、プログラムを組み立てるセンスや、新作課題曲を短期間で解釈し仕上げる力など、高い実力が試される難関として知られています。

 

 

 今回のツアーで鑑賞できるのは、ピアニストの音楽性があらわになるモーツァルトのピアノ協奏曲などを演奏するセミファイナル、または、華やかな協奏曲などが披露されるファイナル、いずれかのステージ。歴史ある美しい街並み、本場のワッフルやチョコレートなどの美食とあわせて、五感で楽しむコンクール鑑賞の旅ができそうです。

 一方、同じ頃にイスラエルのテル・アビブでは、3年に一度の ルービンシュタイン国際ピアノコンクールが開催されます。ユダヤ系ポーランド人ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインの名を冠し、彼の晩年に創設されたこのコンクールもまた、室内楽や2つの協奏曲、自らプログラムを練り上げたリサイタルを披露しなくてはならない、多くの資質が問われる難関です。

今回のツアーでは、16名のピアニストがソロを演奏するセミファイナルを鑑賞することになります。おそらく、聴いているうちにコンクールであることを忘れ、若者のリサイタルを次々と楽しんでいる感覚になることでしょう。

 この時期のテル・アビブは、地中海沿いの美しいビーチを目当てに世界から観光客が集まる良いシーズンでもあります。またテル・アビブからは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地エルサレムを日帰りで訪ねることも可能。機会があれば一度イスラエルという国に行ってみたいと思う方にとって、コンクールは良いきっかけになるはずです。

 

 

 そして10月には、5年に一度の ショパン国際ピアノコンクールが行われます。ショパンの命日である10月17日をはさみ、ポーランド、ワルシャワで行われるこのコンクールは、ポーランドが国を挙げて開催する一大イベント。注目度が高いだけに、祝祭的な雰囲気と緊張感の中、毎回さまざまなドラマが生まれます。また、今回も日本から多くのピアニストがエントリーしていて、その活躍にも期待が寄せられています。その頂点に輝いてスターへの切符を手に入れるのは、どんなピアニストなのでしょうか。

国際ピアノコンクールに出場する若者たちの心情を描いた恩田陸の小説「蜜蜂と遠雷」が話題となり、ますます注目を集めるコンクールの世界。会場では、優勝者が発表される瞬間の興奮、すばらしい才能と出会う喜び、そして、神がかった名演に客席が震える感触など、そこでしか味わうことのできないさまざまな感動があります。多くの名ピアニストたちを輩出した歴史あるコンクールで、そんな感動を体験してみてはいかがでしょうか。

 

関連ツアー

―4年ぶりのピアノ部門コンクール―
エリザベート王妃国際コンクール 9日間

代替テキスト80年を超す歴史を重ねる音楽コンクールで、現在、音楽愛好者として世界に良く知られるベルギー王室の厚い支援を受けています。一方で一次予選からファイナルまで3週間以上に及び、そのレベルの高さ、課題の過酷さから、世界最難関コンクールの一つと言われています。


出発日:5/10発(セミファイナル観戦)・5/24発(ファイナル観戦)


 

―祈りの地イスラエル―
第16回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール観戦 7日間

代替テキスト「神に愛されたピアニスト」と呼ばれた巨匠、アルトゥール・ルービンシュタインの名を冠したこのピアノコンクールは、1974年の創設以来、三年に一度イスラエルのテル・アビブで開催されています。近年ではダニール・トリフォノフやアレクサンダー・ガブリリュクなどの優勝者を輩出しており、世界最高峰のピアノコンクールの一つとなりました。


出発日:2020年5/10発  目的地:イスラエル


 

―5年に1度の熱戦・開幕!―
第18回 ショパン国際ピアノコンクール

代替テキスト1927年に第1回が開催されて以来、5年に一度、今年で18回を迎える歴史あるコンクールです。《エリザベート王妃国際音楽コンクール》、《チャイコフスキー国際コンクール》とあわせて、世界3大ピアノコンクールと呼ばれています。“ピアノの詩人”ショパンの作品演奏に特化したコンクールとしても有名です。

※2020年10月12日(月)発は、3次予選観戦コースです。
※2020年10月16日(金)発は、ファイナル観戦コースです。


出発日:2020年10/12(月)・10/16(金)  目的地:ポーランド


投稿:WEB管理担当