出発地を選択してください。出発地はいつでも変更できます。
出発地を選択してください。
×
MENU

機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2019年10月04日

《特集》熊本城の今 大天守外観復旧記念 期間限定・熊本城特別公開

熊本城の今

大天守外観復旧記念
期間限定・熊本城特別公開

 修復中の熊本城の天守(千田嘉博氏撮影)

2016年4月、熊本地方を襲った最大震度7の大地震から3年半。
甚大な被害を被った熊本城で、大天守外観の復旧を記念した期間限定の特別公開がいよいよ今秋から始まる。
修復に大きく関わってきた城郭考古学者・千田嘉博氏が明かす熊本城の歴史的価値とは?
修復作業の過程で新たに進む調査研究の成果は?
「熊本城の今」を見て、聞いて、今回の修復が日本の城に及ぼす影響を考える。

 

熊本のシンボル


熊本城は関ヶ原の合戦後の1607年、加藤清正が中世の千葉城・隈本城を取り込み築城した名城として知られる。2代にわたった加藤家が改易された後、細川忠利が入城し改修して完成をみた、まさに日本を代表する近世城郭のひとつである。1877年、西南戦争において大小天守を含む主要な建物が焼失(正確には西郷軍の総攻撃直前に出火、原因不明)したが、櫓や城門、石垣などは残り、13棟の建造物が国の重要文化財に指定されている。


本丸御殿内部(昭君之間) ※現在は修復のため立ち入りできません。


熊本県立美術館 ≪白檀塗蛇の目紋蒔絵仏胴具足≫ 加藤清正所用 本妙寺所蔵

被災から復旧へ



地震直後 頬当御門(奥は宇土櫓) (写真提供:熊本城総合事務所提供)

熊本地震で被った被害は、極めて大きかった。重要文化財のうち、東十八間櫓と北十八間櫓が倒壊。長塀は約80メートルにわたって倒壊したほか、屋根や外壁の破損など、被害はそのすべてに及んだ。復元建造物においても、倒壊5棟を含む20棟が破損。敵の進入を跳ね返す「武者返し」で知られる堅牢な石垣も、50箇所、229面で崩落するなど、それまでの力強く優美な姿を誇った熊本城は大きく傷ついた。

文化庁によると、崩れた石垣の撤去や積み直しなど、修復費用は石垣だけで約354億円、建造物を含めた総額は実に600億円以上とも言われる。そして現在、熊本市を中心に、天守の修復に3年、全体修復までに20年という目標をたて、懸命の修復作業が進められている。熊本城の復旧は、震災からの復興の象徴とも言える一大プロジェクトなのだ。

 

初の特別公開


熊本地震の発生から3年半が経過した今秋、天守の復旧を機に、被災後初めて熊本城中心部が公開される。

これまで城内は大部分が立入禁止で、二の丸広場や加藤神社周辺の周遊ルートから修復中の天守や櫓を見られる程度だったが、特別公開期間中はルートが天守近くまで設けられ、足場を外したばかりの大天守を間近に見学することができる。

専門家の解説を聞きながら修復中の姿をじっくり見ることで知る、熊本城の「今」。期間限定であるが故、それはまたとない貴重な機会となるに違いない。

 

★関連ツアー★

特別講演会付き 千田先生と行く熊本城

メディア等でもお馴染みの城郭考古学者・千田嘉博氏の案内で、熊本城特別公開を堪能するツアーをご用意しました。
「熊本城の歴史的意義」と題した特別講演では、世界の城と比較して熊本城の歴史的価値を解き明かすとともに、今回の修復に際し、新たに進められた調査研究の成果などを学びます。

翌日は朝から実際に公開ルートに沿って、外観が修復された大天守の下でわかりやすく解説いただきます。

築城400年を越える歴史に思いを馳せながら、今回の熊本城の修復が、今後の日本の城や文化財の保存・修復にどんな影響を与えるかを考えてみませんか?

 

千田嘉博氏(せんだ・よしひろ)
1963年愛知県生まれ。城郭考古学者。奈良大学教授、前学長。博士(文学)。奈良大学卒業後、名古屋市見晴台考古資料館学芸員を経て、国立歴史民俗博物館助手・助教授。2005年から奈良大学准教授、09年より現職。15年に考古学の優れた研究者に与えられる濱田青陵賞を受賞。16年のNHK大河ドラマ「真田丸」の真田丸城郭考証を務めた。熊本城跡修復委員など全国の城跡の調査と整備の委員を務める。主な著書に『戦国の城を歩く』(ちくま学芸文庫)、『信長の城』(岩波新書)、『真田丸の謎』(NHK新書)など。

 

ツアー詳細・ご予約は以下より♪

 

  関西発  

 

「《特集》熊本城の今」は、2019年10月発行「総合パンフレット」に掲載しています。

パンフレットをご請求ください。デジタルパンフレットもご覧いただけます(※10月4日以降より請求、ご覧いただけます)。

◎首都圏版はこちらより

◎関西版はこちらより

投稿:大阪発国内旅行担当