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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2019年10月25日

《コラム》戦争と革命、ロマンと芸術の地を訪ねる

 

 

ロシアはずっと私にとって 怒涛のような20世紀の波乱とロマンの入り混じった場所でした。巨匠デビット・リーン監督、ボリス・パステルナーク原作の映画『ドクトル・ジバゴ』を胸高鳴らせて何度観たことでしょう。ロシアの広大な大地と白銀の世界、ロシア正教の悠久の時間と怒涛のような革命の爆走、崩れゆくロマノフ王朝の残影と社会主義国家の槌音、そして新旧の人間群像のコントラストなど。映画は、いかにもハリウッドらしい絵柄とはいえ、20世紀初頭の激動のロシアを活写しています。

プーシキンからトルストイ、ドストエフスキー、さらにチェーホフからソルゼニーツィンに到るまで、世界文学に燦然と輝くロシア。また女帝エカテリーナ2世によるエルミタージュ美術館は世界3大美術館の1つとして絢爛たる美の宝庫の名を恣にしています。ロシア正教の悠久の時間を背景に、ピョトール大帝以来の、「ロシア的専制」指導者によって育まれたロシアの芸術と文化は、また革命による新たな「専制的」指導者による現代という時間とぶつかり合い、様々な葛藤と相克の歴史をロシアの大地に刻んできました。 ロシア革命とは一体何であったのか。レーニンは?その後継者スターリンは一体何者だったのか。西欧に産声をあげた革命の思想は、どうしてロシアという、ユーラシアの広大な国土で実験されたのか。革命はいつ始まり、どんな場所で狼煙を上げ、旧時代をどのよ
うに破壊し、そして旧ソビエト連邦崩壊後、革命の聖地はどうなっているのか。

変わりゆく現代のロシアと、革命の残骸の残るロシア、そしてロマンの漂う悠久のロシアと絢爛たる芸術の香り漂うロシア。今回の旅は、そうしたいくつものロシアの顔を発見する貴重な旅になるはずです。

特に見所は、第一次世界大戦までサンクトペテルブルク、ソビエト時代はレニングラード、そして再び、サンクトペテルブルクとして蘇った旧ロシア帝国の帝都。この美しい西の都を訪れ、エルミタージュ美術館を堪能しつつ、革命の現場となった冬の宮殿などを訪ねる旅は、後々まで残る思い出になるはずです。

そしてレーニンやスターリンといった、旧ソビエト時代の歴史的な人物たちの墓や隠れ家を訪問する機会は、現代史の光と影に想いを馳せるまたとないチャンスになるでしょう。月並みなツァーでは到底味わえない、20世紀という時代を振り返る旅。それは、その熱い時代に青年期を送った世代にとって自分を振り返るまたとない機会になるはずです。

 

 

~第3 回世界史の舞台を訪ねて 戦争と革命、ロマンと芸術の地を訪ねる~

2020年5 月19日(火)~ 5 月27日(水)同行講師
東京大学名誉教授 姜 尚中氏

姜先生と巡る「世界史の舞台を訪ねる旅」第三回はロシア。ロシア帝国の都サンクトペテルブルクには数多くの歴史遺産が残っていますが、20世紀初頭にはロシア革命が勃発し、社会主義国家ソビエトが誕生。第二次大戦後はアメリカと世界を二分する冷戦時代を迎え、91年のソビエト崩壊へと至りました。この激動の20世紀という時代を振り返ります。また、美の殿堂エルミタージュ美術館と印象派の宝庫プーシキン美術館にて名画の鑑賞も楽しみます。

 

 

 

投稿:WEB管理担当