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機関誌「旅なかま」掲載記事など最新のトレンドがわかるブログ

旅のアクセント

2019年12月20日

イタリア語で、イタリア語を 入江たまよ氏

 

 

というお話しはよく聞くのですが、通りがかりの人に勧められた名もない教会が素晴らしかったとか、市場の店先で繰り広げられていた、おばさん達の料理自慢が面白かったといったお土産話しが少ないのが、ちょっと残念。生活の場としてのイタリアが見せる「 素顔」が、旅の印象をガラッと変えてしまうこともあるからです。でも、イタリア語って、むずかしくない?…ですよね。そこで、『ローマでイタリア語』をとおして、まだ私たちが知らないイタリアへ一歩、踏み出してみませんか?

さて、イタリア語がわからない状態で、どうしてイタリア語をイタリア語で習得することが可能なのでしょうか?理論的なことは私にもよくわかりません。が、まずは「自分の脳」を信じてみることです。

この人はなにを私に伝えたいのだろう?と思うとき、言葉だけではなく、表情、ジェスチャー、語調など、さまざまな要素から内容を想像しようとします。すると脳内では、キャッチした情報から「たぶん、こんなことかなあ」と仮説が立てられます。それがだいたい当たっていると、喜んだ脳は、そのときの情報を蓄積します。そして、同じようなケースに遭遇したとき、以前に蓄積した情報をベースに解析を試みる…を繰り返していくと、聞き覚えのある共通した音が抽出されます。そこで、自分がなにかを伝えたいとき、聞き覚えのある音を使ってみようかな…といった感じで、だんだんとコミュニケーションが成立するようになるらしい。

 

でも、これでは膨大な時間がかかってしまいます。そこで助っ人として登場するのが、文法です。文法は、聞き覚えのある音の正体をはっきりさせて、その使い方をルールとして整理するときに役立ちます。おっと、ここで問題発生?頼みの綱の文法までもがイタリア語で説明されたら、まったく理解不可なのでは…と心配になりますね。それがなぜか、わかってしまうのです。

その不思議な力の正体は「 年の功!」なのではないかと、私は思っています。いろいろな経験を脳が蓄積しているので、外国語といえども…なのです。日本語を理解する人は誰もいない空間に、まず身を置いてみましょう。でも、やっぱり腰が引けてしまうなら、その不安を解消すべく、入江が控えておりますので、どうぞご安心ください。童心に返って、自分の脳をフル回転させる。それも5日間、連続で!脳にとって、これ以上の至福の時はありません。そして、そこに絶対に必要なもの、それが糖分です。

朝食と昼食のあいだとか、軽いランチ、午後のちょっとした休憩に、イタリア人が頻繁に足を運ぶところがbarバールです。ほとんどの人がカウンターで立ち飲みしているのが、小さなデミタスカップに入ったエスプレッソですね。砂糖を入れて、これまた小さなスプーンでカチャカチャとやって、すっと一息で飲み干して去って行きます。けっして喉の渇きが癒されるわけではなく、はっきり言って、糖分の補充以外のなにものでもない。その証拠に、コップ1杯の水も同時に頼んでいる人を、結構、見かけます。

 

さてさて、ローマに1 週間も滞在するとなったら、攻略の糸口はバールにあり!です。同じバールに3日も通えば、顔を覚えてもらえる可能性が大きくなります。カウンターの向こうで忙しく立ち働くバリスタは、そういう能力に長けている人が多いのかなと思うくらい、ちゃんと人の顔を見て記憶しているんですね。最初に行ったときよりも、2 日めはちょっと口元が緩んで、3 日めは目元も緩んで…となると、こちらも「常連客」のように気持ちがほぐれてきます。「Ciao !チャオ!」から一言ずつ、交わす言葉が増えていけば、旅行者は卒業。空いている時間帯なら、「どこから来たの?」とか「ずいぶん長くローマにいるんですね」とか、話しかけてくれるかもしれません。こんなひととき、観光客のままでは、なかなか得られないものです。

ところで、ローマでいちばんエスプレッソがおいしいバールはどこでしょう?ガイドブックに掲載されている有名なバールはVia dei Condottiコンドッティ通りの Caffè Grecoカフェ・グレコですが、ほかにも飲み比べしたい店があります。まずはPiazzaSant’Eustachioサンテウスタキオ広場の Sant’Eustachio Il caffèサンテウスタキオ・イル・カッフェ Gran Caffèグラン・カッフェはクリーミーで、まろやか。牡鹿の角のあいだから十字架がにょっきり生えているように見えるトレードマークは、近くのサンテウスタキオ聖堂Basilica di Sant’Eustachioのファサードのてっぺんにもあります。エスプレッソと同時に、聖堂も、じっくり味わってみたいところ。

それから、Pantheon パンテオン前のPiazza dellaRotonda ロトンダ広場の一角に、 Bar Tazza d’Oroタッツァ・ドーロ(黄金のカップ)があります。エスプレッソは、サンテウスタキオのものに比べるとキレキレですが、ここでお試しいただきたいのがGranita di caffèグラニータ・ディ・カッフェ。コーヒーをかき氷にして、その上に生クリームをたっぷりと乗せたもので、どんなに歩き疲れていても(勉強に疲れていても)、これを食べれば復活まちがいなしです。

エスプレッソよりジェラートの気分だったら、Via Principe Eugenio プリンチペ・エウジェニオ通りの Palazzo del Freddo パラッツォ・デル・フレッドGiovanni Fassiジョヴァンニ・ファッシはいかがでしょうか?いわゆるコーンあるいはカップでいただくジェラートのほかに、あまりにもいろいろなものがあって、ジェラート好きなら1週間、飽きることなく通えるはずです。パンテオンの近くにいるなら、Giolittiジョリッティ。いつも大賑わいなので、オーダーするにも目力が必要です。

 

そうです、そうなのです。たくさんの客が詰めかけているところで、どうすればオーダーできるのか。
番号札システムがない、その上、言葉にも自信がない場合、たとえエスプレッソ1杯、ジェラートひとつでも、注文するのは並大抵のことではありません。せっかくローマまで来ているのですから、諦めるなんて、もったいない。さあ、勇気を出して…声を…。いや、その前に、イタリア人たちがどのようにしているのかを、じっくり観察してみましょう。ジェスチャーだけではありません。目力でもない。言葉です。なんと言って、相手を振り向かせているのでしょう?

ローマでイタリア語。午後はのんびり実践です。語学学校の外にも、学習の場が無限に広がっていますから。

 

≪関連ツアー≫

入江たまよ氏同行】 出発日:2020年3月15日 目的地:イタリア
Studiamo l’italiano a Roma!ローマでイタリア語 11日間

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投稿:WEB管理担当