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『旅人の心に添う 秘湯はひとなり』。朝日旅行がおすすめする「日本秘湯を守る会」とは?

日本人にとって身近な癒しであり、旅行の楽しみのひとつにもなる温泉。最近は普段見ることのない絶景を求めて秘湯を訪れる温泉愛好家も多く、秘湯をメインにしたツアープランも増えてきています。

そこで今回は、全国の秘湯で組織される「日本秘湯を守る会」の会員宿をめぐりながら、その魅力についてご紹介していきます。いつもとはちょっと異なる温泉旅行を計画している方は、必見です!


本物の温泉を求める人々が集う「秘湯」とは?

温泉大国日本では、温泉は古来から湯治として体を癒したり、娯楽として親しまれたり、人々に愛されてきました。最近では大型の観光旅館やスパなど、施設が充実した温泉も増えてきましたが、自然に溶け込んだ本当の温泉を心ゆくまで堪能するなら、注目すべきはやっぱり「秘湯」です。

「秘湯」とは、人里離れた山奥や、人が少ない場所にひっそりと存在する穴場的な温泉のこと。

ひなびた雰囲気はどこか郷愁を感じさせ、秘湯を守る温泉宿で振舞われる素朴なもてなしや、土地の食材をふんだんに使用した心づくしの食事は、心の芯から訪れた人々を癒してくれます。また、多少アクセスが悪くても、人里離れた場所だからこそ味わえる感動や絶景などの非日常感を味わえるのが、秘湯の大きな魅力といえるでしょう。


秘湯に行くなら知っておくべき「日本秘湯を守る会」とは?



秘湯を探すならぜひ知っておいてほしいのが、「日本秘湯を守る会」です。

日本秘湯を守る会は「秘湯」という言葉を生み出した故・岩木一二三氏(※)の提唱によって創立されたもの。温泉の保持と保全に取り組んでいる温泉宿が集まり、流行に流されず日本の原風景を大切にし、多くの旅人に愛される温泉宿を後世に引き継いでいくために結成されました。

日本秘湯を守る会の公式サイトでは、全国の秘湯会員宿とともに、各会員宿の宿泊プランも一覧することができ、気に入った温泉宿があればそのままオンラインサービスを利用して予約することも可能です。また、日本秘湯を守る会が発行する「秘湯の宿巡りスタンプ帳」を活用して、登録された宿に宿泊するともらえるスタンプを10個ためると、思い出の宿に無料で1泊することができます。とてもお得なので、秘湯好きな方は、ぜひ会員登録してみてください。

日本秘湯を守る会
※岩木一二三氏=朝日旅行の前身である朝日旅行会の創業者





温泉好きなら行くべき全国の秘湯&温泉宿

日本には数多くの温泉があり秘湯の数もたくさんありますが、数が多すぎてどこへ行こうか迷ってしまうもの。そこでここからは、「日本秘湯を守る会」に加盟している日本全国の秘湯の温泉宿を、地域別に一部ご紹介していきます。


【北海道】丸駒温泉 丸駒温泉旅館

最初に紹介するのは、北海道千歳市の「丸駒温泉 丸駒温泉旅館」。北海道ではめずらしい不凍湖、支笏湖(しこつこ)の湖畔にたたずむ旅館で、露天からは眼前いっぱいに支笏湖の眺望を一年を通して楽しむことができます。北海道の大自然と秘湯の両方を楽しみたい方におすすめの秘湯です。


▲支笏湖の絶景を眺めながら温泉につかることができる「丸駒温泉旅館」


【北海道】上の湯温泉 銀婚湯

雄大な景色とは対照に、木立の中にある、ちょっと隠れ家的な秘湯としておすすめしたいのが「上の湯温泉 銀婚湯」。数百年も前から先住民アイヌが湯治の湯として利用していたという歴史深い温泉で、その名前から結婚25年目を迎えた夫婦がその銀婚祝いの記念に訪れることが多いそう。なんでも銀婚湯に泊まると、末長く仲むつまじく暮らせるのだとか。


▲豊かな自然に囲まれた「銀婚湯」は、四季折々の美しい景色を眺めながら湯につかることができる


【秋田県】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

北東北地方で秘湯の宿といえば、秋田の「乳頭温泉郷 鶴の湯温泉」です。乳頭山の麓にある温泉宿の中ではもっとも古いといわれるお宿で、その歴史は1638年にまで遡ります。その頃から変わらぬ伝統の茅葺(かやぶき)屋根の本陣は、まるで江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気を味わえます。


▲日本に古くから伝わる茅葺(かやぶき)屋根を今も継承する「鶴の湯温泉」の本陣

新緑が映える春の季節はもちろん、紅葉の秋も、辺り一面が雪に覆われる冬も、秘湯ならではの美しい景色を楽しむことができます。


▲雪景色に囲まれる「鶴の湯温泉」の大露天風呂


【岩手県】松川温泉 峡雲荘

また、静かな渓流沿いにたたずむ岩手県「松川温泉 峡雲荘(きょううんそう)」の露天風呂もまた、雪見風呂には最高のシチュエーション。奥羽山脈北部、八幡平国立公園内の奥深き山間にある温泉宿で、ほんのりと緑がかった乳白色の温泉が特徴です。真っ白な雪化粧をまとった山を見ながら凛と冷えた空気のなか温泉につかるのは、秘湯の醍醐味ですね。

▲国立公園の豊かな自然のなかにある「松川温泉 峡雲荘」の露天風呂


【福島県】高湯温泉 吾妻屋

福島駅からバスに揺られておよそ40分。百名山のひとつ、吾妻山の山間にある「高湯温泉 吾妻屋(あづまや)」は、昔ながらの情緒を残した温泉宿で、吾妻の自然を存分に堪能することができます。高湯温泉は、2007年に開湯400年を迎えた由緒ある名湯。「一切の鳴り物を禁ず」をしきたりとして、自然の中でその歴史を積み重ねてきました。

▲「吾妻屋」の露店風呂。奥深い自然の中にひっそりとたたずむ白濁の湯が美しく映える


【宮城県】青根温泉 湯元不忘閣

伊達六十二万石の名湯といわれる宮城の「青根温泉 湯元不忘閣(ゆもとふぼうかく)」(⑥)も、景観が素晴らしいお宿です。伊達家ゆかりの殿舎は、木造ながら荘厳なたたずまい。「不忘閣」の宿名は、名将、伊達正宗が湯治に訪れた際に感動を忘れないために「不忘」と名付けことが由来。その後、芥川龍之介や山本周五郎をはじめ、多くの文人たちをも魅了し、最近ではJR東日本の「いくぜ、東北。」のCMの舞台にもなりました。時代は変われど人々に感動を与え続ける不忘閣は、一度は訪れたい宿ですね。


▲伊達家が代々こよなく愛した「青根温泉 湯元不忘閣」の殿舎


【長野県】沓掛温泉 満山荘

長野・新潟は、秘湯の宝庫ともいえるエリア。その中のひとつ「沓掛(くつかけ)温泉 満山荘(まんざんそう)」は、窓の下に青木村の田園風景が広がり、どこか懐かしく、故郷を訪れたような感覚にさせてくれるお宿です。

▲地元の食材を味わい尽くす「満山荘」の夕食。洗練されながらどこかほっとする味わいが、訪れる人をほっこりと癒す

開湯からなんと1200年という歴史ある温泉につかりながら四季折々の風情を楽しむことができ、地元でとれた山菜や野菜、川魚、信州牛を使った創作料理が人々をもてなしてくれます。「田舎でのんびり癒されたい」と思ったときにおすすめしたい温泉宿です。


【長野県】高峰高原 高峰温泉

秘湯ならではの開放感を求めるなら、「高峰高原 高峰温泉」がおすすめ。海抜2000メートルの雲上から見渡す景色は、圧巻のひとこと。周囲に遮るものが何もない爽快感は、ここでしか味わえない感動です。秘湯めぐりには欠かせない温泉なのでぜひ一度、訪れてみてください。


▲雲海を見下ろす、まさに天空の秘湯「高峰高原 高峰温泉」の露天風呂


【新潟県】清津峡湯元温泉 清津館

新潟県の秘湯「清津峡湯元温泉 清津館(きよつかん)」は、日本三大渓谷のひとつであり、国の名勝天然記念物にも指定されている清津峡にあります。その美しい渓谷を見下ろせる露天風呂は、ここでしか味わえない感動を体験することができる、知る人ぞ知る秘湯です。


▲清津峡の渓谷美を望む「清津峡湯元温泉 清津館」の露天風呂


【新潟県】出湯温泉 清廣館

秘湯を語る上で忘れてならないのが温泉宿。古き良き日本の秘湯には、後世に残すべき歴史的建築物も多く、新潟県の「出湯温泉 清廣館(せいこうかん)」もそのひとつ。全国でもめずらしいラジウム泉の温泉も魅力ですが、木造3階建ての建物は国登録有形文化財に指定され、建物を見るだけでも価値のある温泉宿です。


▲国登録有形文化財に指定された「出湯温泉 清廣館」の木造建物


【群馬県】下仁田温泉 清流荘

関東周辺にも草津、水上など、有名な温泉地はたくさんあります。その中でも最初にご紹介したいのが、群馬県の「下仁田温泉 清流荘(せいりゅうそう)」。下仁田町の市街から山へ少し入った四方を自然に囲まれた静かな場所にあり、里山の美しさと素朴さがやさしく迎えてくれます。

▲室内温泉付きの離れに宿泊すれば、贅沢なプライベート空間で秘湯を満喫できる

下仁田町の温泉は、めずらしい含二酸化炭素・炭酸水素塩泉。美肌効果はもちろん、毛細血管をひろげて血圧を下げる効果があるといわれ、胃腸にもいいとされています。かつて傷を負ったイノシシが湯治しているところを村人が見つけたことが下仁田町温泉のはじまり。そんな逸話も、自然豊かな下仁田町をあらわすものです。

また、下仁田町は、世界遺産に登録された富岡製糸場がある富岡市の隣町。清流荘の秘湯とあわせて製糸場観光をするのもいいですね。


【群馬県】法師温泉 長寿館

同じ群馬県の上信越高原国立公園内にある「法師温泉 長寿館(ほうしおんせん・ちょうじゅかん」は、創業140年を迎えた歴史深い一軒宿。国登録有形文化財にも指定された、レトロなたたずまいが魅力。本館には文人・与謝野晶子が逗留した部屋があるなど、多くの文人が訪れた由緒あるお宿です。


▲国登録の有形文化財にも指定された「法師温泉 長寿館」の建物

玄関を開けると昔ながらの大きな囲炉裏が、ゆるゆると燃える薪の音が温もりとともに、訪れた人を迎え入れてくれます。

法師温泉長寿館には3つの湯があります(ひとつは女性専用)。なかでも法師乃湯は、明治時代の文化を色濃く残す鹿鳴館様式の木造の温泉で、1世紀以上も前に建築された自然噴出の名湯。明治時代にタイムスリップしたような気分に浸りながら、身も心もやさしくほぐしてくれるでしょう。


▲明治時代の風情を色濃く残す「法師温泉 長寿館」の法師乃湯

関東近郊には25軒ほどの秘湯があり、都内からも比較的訪れやすいので、首都圏在住の方なら週末などを利用して気軽に行けるのも嬉しいポイントですね。


【富山県】立山 室堂平 みくりが池温泉

北陸・関西周辺を代表する秘湯といえば、富山県の“日本一高所の出で湯”として知られる「立山 室堂平 みくりが池温泉」。富山県と長野県をまたぐ立山の中腹に位置するみくりが池温泉に行くには、アルペンルートと呼ばれる山岳ルートからしかアクセスできません。富山駅からは立山駅を経由してアルペンルートへ、ケーブルカー、バスを乗り継いで約3時間。長野側からは、信濃大町駅を出発し、バス、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継ぎ、約2時間半。それぞれ室堂ターミナルに着いたら、さらに15分ほど歩いてようやくたどり着くことができる、秘湯中の秘湯です。


▲立山連邦を見渡す、標高2410mに位置する「立山 室堂平みくりが池温泉」

標高2410mでつかる天然湯は、忘れられない思い出になるはず。窓からは立山連邦の絶景が見渡せ、夜になれば都会では決して見ることができない満天の星空。手付かずの大自然に身を包まれたいなら、ぜひ一度は訪れたい秘湯です。

なお11月下旬から4月中旬までの冬季は雪のため休業するのでご注意を。


【石川県】白山温泉 永井旅館

また、富士、立山とともに日本三名山といわれた白山を間近に望む「白山温泉 永井旅館」もまた、秘湯ファンなら見逃せない温泉宿です。木造の和風旅館で、客室から望む白山釈迦岳の見事な眺望は一見の価値あり。食事は、地元の食材を使った素朴な郷土料理で、とくに山菜は絶品!白山登山とあわせて、温泉と食事を楽しめる素敵なお宿です。なお、冬期は休業のためご注意を。

▲少しひなびた味わい深い木造建物。湯もまた木の香りがやさしく迎えてくれる


【岐阜県】新穂高温泉 槍見舘

東海、近畿地方でご紹介したいのは、岐阜県「新穂高温泉 槍見舘」。古くは槍見温泉と言われたとても歴史のある温泉で、露天風呂から見上げるアルプスの絶景は山好きにはたまりません。すぐ横を流れる川の音色にも癒されながら、心ゆくまで秘湯を楽しむことができます。


▲アルプスを望む「新穂高温泉 槍見舘」の野趣あふれる露天風呂


【大分県】壁湯温泉 旅館 福元屋

温泉大国大分からは「壁湯温泉 旅館 福元屋」。木と畳のほのかな香りと温もりに迎えられる、古き良き和室に足を踏み入れると、どこかほっと和み、静かな、ゆったりとした時の流れに身を委ねることができます。

そして福元屋の最大の魅力はなんといっても天然の洞窟風呂。300年以上、湧き続ける天然温泉は、壁から湯がにじみ出る洞窟温泉や、のみで掘ってつくったという洞窟風呂(女性専用)など、個性豊かな5つの湯は、どれに入っても癒されるとともに、どこか神聖な気持ちにもさせてくれます。


▲洞窟風呂の体験が味わえる「壁湯温泉 旅館 福元屋」の露天風呂


【島根県】海潮温泉 海潮荘

島根県松江から車でおよそ30分。中国地方では数少ない秘湯のひとつ「海潮温泉 海潮荘(うしおそう)」も見事な岩風呂体験ができます。海潮温泉は開湯1300年の歴史深い名湯。大きな天然岩に囲まれた露天風呂は、奥出雲(島根県東部)の景勝、「鬼の舌震(したぶるい)」を彷彿させる、迫力のある秘湯です。


▲大きな天然岩に囲まれた「海潮温泉 海潮荘」の露天風呂

中国・四国・九州にはほかにも16軒の会員旅館があります。とくに九州は火山が多いことから優れた泉質の温泉も多く、温泉好きならぜひ制覇したいところですね。


秘湯ファンの声をご紹介

最後に、実際に秘湯を楽しんだ人々の声をいくつかご紹介します。

2018年4月 岩手県・松川温泉 峡雲荘へ
一度、温泉らしい温泉にはいりたい」という思いで、朝日旅行のツアーに申し込みました。私は温泉ビギナーズですが、添乗員が初日に「一緒にいかがですか?」とお風呂に誘っていただき、安心して温泉を楽しむことができました。山の恵の夕食もとても美味しく、女将さんの心遣いがとてもありがたかったです。




2018年6月 秋田県・乳頭温泉郷 鶴の湯温泉へ 無記名
乳頭温泉郷の秘湯ということでとても楽しみにしていましたところ、鶴の湯温泉は想像以上でした。自然の中に建物、温泉がとけこんで雰囲気が最高。お食事も美味しく、体に良さそうな山菜料理が盛りだくさん、心をこめて作っていただいている!と思い、味わいました。何よりも最高だったのが、佐藤さん(館主)のお人柄とおもてなしの心。自ら案内してくださり、お話もさせていただきました。心豊かになる旅行でした。




2018年7月 福島県・二岐温泉 大丸あすなろ荘へ
他の旅行会社では絶対企画のできないツアー内容だと思いました。朝日旅行さんと秘湯のお宿の繋がりを感じました。今回のメインはお宿のオーナーがじきじきに山の案内、木々の説明をして、大自然の仕組みを語るもの。普段忘れていた自然の恵みに、感謝の念を新たにいたしました。




その土地に深く根ざした秘湯で心と体を癒す旅を


▲紅葉に染まる徳島県「祖谷温泉」。河原沿いの露店風呂にはケーブルカーで行く

『旅人の心に添う 秘湯はひとなり』

これは、日本秘湯を守る会の理念です。

秘湯めぐりは、ただ温泉に入ることが楽しみではありません。どの秘湯にもそれぞれに魅力的で、人々をもてなす癒しのお宿があります。せっかく秘湯を訪れるなら、少し早めに到着してお宿でゆるりと過ごすのがおすすめです。人里離れた宿だからこそ味わえる料理も、秘湯めぐりの楽しみのひとつです。

また宿のご主人とゆっくりとその土地について語らうなど、何気ない、ごく自然な人と人のふれあいも、「日本秘湯を守る会」の宿ならではの楽しみです。

その自然に、その人情にふれる、一期一会の出会い。秘湯はそれぞれの土地に深く根ざし育まれてきたもの。同じものはひとつとしてなく、その土地でしか味わえない素晴らしい体験をすることができます。ぜひあなたのお気に入りの秘湯を見つけて、疲れた心と体をゆっくり癒してください。

今回、ご紹介した宿は、ほんの一部。「日本秘湯を守る会」加盟宿はまだまだあります。ぜひ秘湯の加盟宿に宿泊する「秘湯の旅」にご参加いただき、秘湯めぐりを楽しんでください。