出発地を選択してください。出発地はいつでも変更できます。
出発地を選択してください。
×
MENU

世界遺産の街で素敵なパラドールライフを。ツアー添乗員がおすすめするちょっと“通”なスペイン旅行の楽しみ方

情熱の国スペインは、海外旅行の行き先として根強い人気をもち、食、文化、歴史、景色など、さまざまな魅力で人々を惹きつけています。

そんなスペインの観光地として多くの方が思い浮かべるのが、バルセロナと首都マドリード。世界中から注目を集めるプロサッカーチーム「バルセロナFC」と「リアル・マドリード」のそれぞれのホームタウンでもある2大都市は、日本からも毎年、多くの観光客が訪れる人気の旅行先です。

でもスペインにはまた行きたいけれど、すでにバルセロナやマドリードは経験済み。「他の観光地にも行ってみたい」「もっと深いスペインを知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、バルセロナとマドリード以外で旅行会社のツアー添乗員がおすすめする、ちょっと“通”なスペインの絶景スポット&ホテルライフをご紹介いたします。



【カスティーリャ=ラ・マンチャ州】

スペインの首都マドリードから行ける世界遺産の街クエンカ


▲クエンカの全景

最初にご紹介するのは、マドリードから日帰りで行ける街、クエンカ。その起源は9世紀までさかのぼる古い城塞都市で、断崖の上に建築物が連なる不思議な景観から、街全体が世界遺産に登録されています。宗教関連の建物が多く、中世の面影を色濃く残す風情ある街並みや歴史的建築物を観ることができます。

そんなクエンカでかならず訪れてほしいのが、丘の上にあるクエンカ大聖堂です。

実はこのクエンカ大聖堂は、1196年に建築が始まったものの現在も未完成のまま。“未完成の建造物”といえばサグラダファミリアが有名ですが、ゴシック様式の美しい佇まいが特徴的なクエンカ大聖堂も荘厳な天井の装飾やステンドグラスなど見所は多く、サグラダファミリアに引けを取らない魅力を放ちます。


▲断崖絶壁の上に建てられた「宙づりの家」

そしてもうひとつ、クエンカを象徴する建築物が「宙づりの家」です。14世紀に断崖絶壁にせり出すように建てられた家は、まるで崖の一部のように自然と見事に調和し、下から見上げるとまさに宙づり状態のように見えます。建物の中には美術館とレストランがあり、外観同様、窓から眺める絶景も一見の価値ありです。

クエンカ大聖堂や宙づりの家など、歴史的建築物を堪能したあとは、クエンカの中心部にあるマヨール広場へ。カラフルな建物が立ち並ぶマヨール広場には、お土産屋さんはもちろん、バルもたくさんあり、買い物も食事もマヨール広場のみで済ませることができます。このマヨール広場を起点に旧市街を歩くと、思わず写真に残したくなるような景色にたくさん出会えるでしょう。

マドリードからクエンカへは電車やバスもありますが、高速列車AVEを利用すれば1時間足らず。マドリードへ旅行の際は、ぜひクエンカまで足を伸ばしてみてください。


息をのむほど美しい夕日パラドール・デ・トレド


▲パラドール・デ・トレドの中庭

次に紹介するのは、スペインの古都トレド。

キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の3つの文化が混ざり合い、独特の雰囲気をつくりあげている街で、旧市街はまるごと世界遺産に登録されています。

そんなトレドにある「パラドール・デ・トレド」は、トレドに来たならぜひ泊まってほしいホテルです。パラドールとは歴史的に価値のある建物をホテルに改装した国営施設のこと。豪華な施設のわりに比較的リーズナブルに宿泊できるところが嬉しいポイントです。パラドールはスペイン各地にありますが、その中でもこの「パラドール・デ・トレド」は傾斜面に建てられたユニークな建物で、敷地内からは世界遺産の旧市街を一望できる景色が魅力です。


▲夕景と夜景が織りなす、幻想的なトレドな全景

とくに素晴らしいのが夕暮れ時。トレドの街にゆっくりと沈む夕陽と、徐々に灯っていく街明かりが息をのむほど美しい光景をつくりだしてくれます。

マドリードからトレドまでは、電車かバスで行けます。電車なら最短30分ほど。ただし、パラドール・デ・トレドはトレド駅から坂を上って40分以上歩くため、駅からホテルまではタクシーかレンタカーがおすすめです。



【アンダルシア地方】

アラブ文化が香るグラナダで世界遺産を堪能


▲アルハンブラ宮殿の全景

スペイン南部に位置するアンダルシア地方の街、グラナダにも、数々の世界遺産を観ることができます。

アラブ文化が色濃く残り、異国情緒溢れるグラナダのシンボルといえば、アルハンブラ宮殿。「イスラム建築の華」といわれ、外観も内装も圧巻の美しさ。スペインに行くならぜひ訪れてほしいスポットのひとつです。


▲アルハンブラ宮殿の内感

アルハンブラ宮殿のすぐ隣にあるカルロス5世宮殿もおすすめ。アルハンブラ宮殿は別荘として使用されていましたが、こちらの宮殿は実際に王とその家族が生活する場所だったとか。また、ルネサンス様式で唯一の円形の中庭があり、歴史的にもとても価値のある建物となっています。


▲カルロス5世宮殿内にある円形の中庭

続いて紹介したいのが、荘厳な雰囲気のグラナダ大聖堂。



▲グラナダ大聖堂の外観と内観

16~18世紀に建てられたスペインのルネサンス建築を代表する建物で、大きなフレスコ画や美しいステンドグラス、壮大なパイプオルガンが見所。明るい白色の石で建てられた聖堂内部は厳粛な雰囲気に包まれています。



大聖堂と繋がる王室礼拝堂(ロイヤルチャペル)には、15世紀にカスティーリャ王国(のちのスペイン王国の中心)黄金時代を築いたといわれる女王イサベル1世と、その夫であるフェルナンドが眠っています。イサベル1世の孫であるカルロス1世が12年かけて建築したというこの礼拝堂は、王家のものにしてはなんとなく質素。それはイサベル1世の遺言に従って建てられたといわれています。

奥にはイサベル1世の王冠や王笏、フェルナンドの剣、そして女王が収集した数々の貴重な美術品も展示されており、こちらもぜひのぞいてみてください。


▲グラナダの街並み

また、多くの世界遺産が点在するグラナダは、15世紀にタイムスリップしたように、ただ散歩をするだけでも楽しい、美しい街です。日中は宮殿や聖堂を見学し、陽が少し傾いてきたら夕陽が街をやさしく彩って行きます。中世に想いをはせながらのんびり街を散策するのもいいですね。


▲アルバイシン地区から見渡すグラナダの街

【ツアー添乗員のグラナダおすすめポイント】
アルハンブラ宮殿の見学はもちろんですが、お時間があればぜひ、かつてのイスラム教徒の居住区アルバイシン地区も訪ねてみてください。丘の向こうに堂々たるアルハンブラ宮殿の全景を眺めることができます。 夕暮れ時には赤茶けた石造りの宮殿が真っ赤に染まり、夜はライトアップされた幻想的な宮殿を眺めることができますよ。



西方の宝とよばれた世界遺産指定都市コルドバ歴史地区


▲コルドバ市内を流れるグアダルキビール川に架けられたローマ橋

イスラム支配の歴史が残るコルドバも、世界遺産に登録された古都。古代ローマ時代には属州の首都だったこともあり、ローマ橋やローマ寺院といった建造物が多く残っています。

なかでも有名なのが、聖マリア大聖堂。“聖マリア”とありますが、実はイスラム教の「モスク」を意味する「メスキータ」とも呼ばれています。イスラム文化の象徴的な存在としてメスキータとしての歴史はとても古く、同時にカトリックとイスラムが共存する世界的にもめずらしい観光スポットです。



▲聖マリア大聖堂(メスキータ)

コルドバの街を散策していると、白い壁に美しい花々が映える一角があります。こちらは、旧ユダヤ人街。個々の家々にはイスラムの影響を受けたパティオ(中庭)が造られており、色とりどりに飾られた様子はぜひ女性に見ていただきたい光景です。とくに毎年5月に行われる「パティオ祭り」では、どの家も競ってパティオを華やかに飾り付けるため、コルドバへ行くならこの時期に合わせて行くのがおすすめです。



▲美しい花々に彩られたパティオ

また、スペイン唯一のシナゴーグ(ユダヤ教寺院)もぜひ訪れて欲しいスポットです。このシナゴーグは1314~1315年に建築されたもので、小さいながらも壁の上の透かし彫りが大変美しい建物です。


▲シナゴーグ(ユダヤ教寺院)

ほかにもコルドバには庭園と展望が見事なアルカーサルや、ザフラー宮殿、ビアナ宮殿、コルドバの歴史を学べる考古学博物館、ポトロ広場やキリスト広場といった有名なスポットがたくさんあります。とても素敵な街なので、ぜひ堪能してくださいね。

【ツアー添乗員のコルドバおすすめポイント】
イスラム都市として有名なコルドバですが、街の歴史はさらに古く、ローマ時代にまで遡り、市庁舎の横には紀元前1世紀の神殿の円柱が残っています。 周囲は近代的な建物に囲まれたなか、壮麗なコリント式の円柱が建つ光景は、深い歴史を重ねたコルドバならでは。メスキータだけでなく、ぜひこちらも訪ねてみてください。



壮大な大自然に心奪われるパラドール・デ・ロンダ


▲ロンダの旧市街と新市街を結ぶヌエボ橋

南スペインのアンダルシア地方にあるロンダ村も、とてもユニークな街並みです。断崖絶壁のうえ、しかもヌエボ橋を挟んで旧市街と新市街があり、そのダイナミックな景観はまさに天然の要塞。上から見ても下からみても絶景という、めずらしい場所です。


▲ライトアップされたパラドール・デ・ロンダ

そんなロンダにあるパラドール・デ・ロンダは、旧市庁舎を改装したホテル。ヌエボ橋のすぐ横に位置し、敷地内から望むタホ渓谷の景観は、まさに圧巻。とくに夕日が白い家々を照らしていく光景は、まるで映画のような美しさです。

ロンダ村にいくには、マドリードから直行の電車で約4時間。日帰り旅行で行くには少し大変なので、ぜひパラドール・デ・ロンダに宿泊してゆっくり楽しんでくださいね。

【ツアー添乗員のパラドール・デ・ロンダおすすめポイント】
敷地内の展望台には、一部崖からせり出した小さな特別エリアが設置されています。 絶景を楽しめる分、下の支えもないのでちょっとしたスリルを味わえます。 昼間はそのスリルを求めて観光客で混雑するスポットですが、朝の時間帯は人も少なく静か。 宿泊者だけの特権で、絶景と絶叫を(!?)楽しみましょう。




【ガリシア州】

世界三大巡礼地、サンティアゴ・デ・コンポステーラで旧王立救護院に宿泊する


▲パラドール・デ・サンティアゴ・デ・コンポステーラ

最後におすすめしたいのが、スペイン北西部にある街、ローマ、エルサレムと並ぶ世界三大巡礼地といわれるサンティアゴ・デ・コンポステーラです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラも旧市街全体が世界遺産に登録されており、その中心にある大聖堂には12使徒のひとり、ヤコブの遺骸が埋葬されているとも言われ、巡礼路の終着地でもあります。他にも今も残る古い路地や貴族の館、教会、広場など、見所は盛りだくさんです。


▲サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

このサンティアゴ・デ・コンポステーラには、15世紀に建てられた旧王立救護院(巡礼者病院)を改装したパラドールがあります。スペイン各地に100近いパラドールがありますが、そのなかでも最古かつ最高級のパラドールです。


▲上段:パラドール・デ・サンティアゴ・デ・コンポステーラの中庭/下段:客室とレストラン

石造りの重厚な建物のなかに入ると、当時の彫刻や絵画なども展示され、美しい回廊に中庭、サロン、客室は宿泊者を特別な気分にしてくれます。宿泊客でなくても入場料を払えば見学できますが、マドリードからは電車で5時間以上かかることもあり、せっかくなら宿泊するのがおすすめです。


情熱の国スペインへ行くならぜひ絶景を!

スペイン旅行におすすめの絶景や観光スポットを紹介してきましたが、いかがでしたか?バルセロナや首都マドリードなど、洗練された都市だけではなく、地方だからこそ本当のスペインを感じられる、魅力あふれる観光スポットがたくさんあります。今回ご紹介したスポットを訪れるツアーもあるので、気になる場所はぜひチェックしてみてください。

スペイン旅行におすすめの時期は?
スペインはいつ訪れても季節ごとの美しさを放ち、楽しさを満喫できる国です。けれど、夏は北部を除いて気温がかなり高く、冬はマドリードの都市でも気温がマイナスになることも……。そのため快適な旅行時期を求めるなら、やはり春か秋がおすすめですが、この時期は観光シーズンでもあり、人気スポットは混雑することも。そうした観光客が多い季節は避けたいという方は、あえてハイシーズンを避けて夏か冬に行くという選択肢もよいかもしれません。とくに真夏と真冬は、ホテル・飛行機ともに価格が下がりやすいので、費用的にはかなり狙い目。ただし、クリスマス休暇の時期だけは値段が上がり、お店や博物館、美術館などもお休みになるので注意が必要です。